6匹の猫たちに秋が来た!! 「梵天丸」は抱っこの秋、「エンマ」はナゾ食欲の秋
つい先日まで夏日だったのに、急に秋らしくなった今日この頃。
我が家の猫家族も季節の変わり目を感じているのか、少しずつ暮らしぶりにも変化が出始めました。
『2段目のオトコ』は1階へ・梵はスリングへ
まず、先週ご紹介した『2段目のオトコ』=アル。夏の間、エアコンが効きすぎた1階を避けて2階へ行くものの、2階は2階で暑すぎる……。そこで「ちょうどいい」場所が「上から2段目」だったわけですが、秋めいてきて、最近はすっかり1階に定着しています。
そして、アルが1階にいるようになると、我が家ではいっせいにペットベッドのお掃除を始めます。
夏の間、見向きもされなかったペットベッドですが、多少肌寒い日は、突然人気になるのです。人間の衣替えよりも、ちょっと早めに訪れる「ペットベッド」のシーズンインに備えて、しまってあった納戸から引っ張り出して天日干ししておくのです。
そして、梵天丸の動きも若干変わります。
猫一倍(?)甘えん坊の梵ですが、秋めいてくると「抱っこして」の催促が一段と激しくなります。
そういう時にかぎって仕事で手が離せなかったりするので、導入したのがスリング。なのですが、夏の時期は暑くて暑くて。とてもじゃないけど、4.5㎏の猫を抱っこし続ける気にはなりません。それが苦にならなくなると、「秋だなあ」と感じるのです。
エンマの『食欲の秋』は?
食い意地王子=エンマにも秋が訪れます。サンマや秋サバなど、秋においしいお魚……と思いきや、彼にとっての秋の味はなんと、白菜の芯!!
もともと、どういうわけだかモヤシが大好きなエンマ。
我が家では鍋物によく使うので、夏よりも冬場によく登場します。
それでも「なんかちょうだい!!」攻撃が激しいので、ためしにキュウリの千切り(冷やし中華に入れるつもりで刻んだもの)を1本、与えてみたら……
ポリポリポリポリ……
えええっ?
要するに、モヤシ程度に細くて、ポリポリ、シャリシャリした食感のものなら何でもいいみたい。ならば、とあれこれ、ためしてみました。
キャベツの芯=細く刻めばイケる
キュウリ=前述のとおり。
レタスの芯=葉脈の太いところは、刻まないほうが好き
小松菜の茎=まあまあ、イケる
ホウレンソウの茎=遠慮しときます
そして白菜の芯=「んにゃぁあぁぁおうぅ!」(モヤシ並みの食いつきのよさ)
もはや飼い主には、訳が分かりません。
届いた「猪ジャーキー」に阿鼻叫喚
そんなある日。
千葉県で害獣駆除をしている知人から、なにやら荷物が届きました。
増えすぎた猪が田畑を荒らし、けが人まで出ているとか。そこでやむなく、行政からの依頼で駆除しているのです。
「命を無駄にしたくない」
彼はその猪の肉を、何とか食肉として生かせないか、市内に処理場を作ろうと計画したり(一般の食肉処理場では対応できないため)、食品としての製品化について試行錯誤を続けているとのこと。
何しろ野生動物ですから、固すぎて食べられない部位もあります。そうした部位をペット用ジャーキーにしようと考え、試作品を送ってくれたのでした。
「犬用に作ったけど、猫の反応が知りたい」との言葉が添えられていました。
「みんなー。お友達からプレゼントが届いたよー」
真空パックから取り出すと、匂いを嗅ぎつけて6匹がわらわらと集まります。
ナオナオ、にゃぐにゃぐ、大合唱。
ちょうだい、よこせ!の阿鼻叫喚。
一番食いつきがよかったのが、長男・梵天丸でした。私の指までにくいつきそうな勢いです。
次が、案外偏食なアル。そしてサビ…さて、食いしん坊のエンマは?
なまり節や煮干し、かつお節など、一連の「乾いたもの」は受け付けない、謎の嗜好をもつエンマですが、お肉だったらどうだろう……。
「エンマ、ほら、どうぞ」
…………。なーぅ…ぅ…。
しょんぼりと肩を落とし、一歩下がって、梵やアルがあぐあぐとジャーキーに取っ組んでいるのを眺めています。心なしか涙目のような……。
「エンマ、やっぱり乾いてちゃ、ダメなの?」
「なーぅぅ……(おいしそうな匂いなのに乾いてる。こんなに悲しことってある?)」
わかったわかった。
こうして今夜も飼い主は、猫のために白菜の芯を細く細く、刻むのです。
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