バックグラウンドも特徴も違う4匹4様の愛犬たち でも呑気な“ウチの子顔”はみな一緒
我が家に来て、5年以上も経っているというのに、いまだに“ビビり”で、隙あらば甘えてくるハンターに比べて、マルはすでに慣れてくれているような気がします。
ものすごく早いです。
ダイエットに関しても「大成功」とは言えないまでも、3.3キロにまで落ちたので、1.5キロは減量できています。犬には「コロナ太り」がないということですよね。犬の振り見て我が振り直す……。私も頑張ります。
同じお父さんなのに、サイズがまったく違うピンとココ
虹の橋を渡っていったピン、ピンの腹違いの妹で、目が見えなくなっても元気いっぱいのココ、そして保護犬のハンターとマル。みんなミニピンなのですが、振り返れば、それぞれ異なる特徴があります。
まずは沖縄の優良ブリーダー『ハウスドッグ』さん育ちのピンとココですが、ピンは子供の頃から動物病院にしょっちゅう行くような子だったこともあり、「栄養をつけなくちゃ」とゴハンをあげていたら、どんどんカラダが大きくなり、お散歩に出ると、初めて会う方から「ジャーマン・ピンシャーですか?」などと言われたものです。
その『ハウスドッグ』さんに1年以上、お世話になっていたココは、ピンと同じコクモを父にもつのですが、ピンとは異なり極小犬です。我が家に来たときは、ずいぶん険しい顔をしていました。
4匹に共通の嬉しい特徴
そして、ハンター。繰り返しになりますが“ビビり”で、一緒に保護された2匹のママたちによれば、やはり”ビビり“とのこと。前にいた家(あるいはブリーダー)で、どのような飼われ方をしていたのか、本当にいまでもナゾだらけです。
そのハンターが、ピンやココ、マルらともっとも異なるところは、断尾していないこと。先日も、お散歩中、一緒になったミニピンちゃんのママから「トイマン(=トイ・マンチェスター・テリア)ですか?」と聞かれたのですが……「ミニピンなんです」。
で、マル。ピン、ココ、ハンターが「ブラックタン」なのに対し、マルは、「チョコタン」です。
……と、4匹4様、少しずつ、その特徴は異なるのですが、見ていて「これぞ、ウチの子 だ」と嬉しくなるような特徴をもっています。
それは、“呑気な顔”だということ。家の中で守られているので、そういう顔になってしまうのは当たり前なのかもしれませんが、目が細くて、キリッとした顔でやってきたココも、しばらくすると、キョトンとしたまん丸い目をした顔に。
ハンターは、ピンに似ているという理由で迎えたので、もともと呑気な顔ではありましたが、ますます、呑気顔が加速しています。
そしてマルです。ブリーダー崩壊で『Wonderful Dogs』さんに保護していただいたマルは、母性のある優しい顔ではありましたが、こんなに短期間で、すっかり“ウチの子の顔”になりました。
寒くなってきたので、今は、マルが来てから一瞬で「お兄さん」の振る舞いになったハンターに、いつもくっついて寝ています。
安心していられる場所だということが、こんなにも早くマルにわかってもらっているなら、飼い主としてこんなに嬉しいことはありません。
『Wonderful Dogs』代表の岩渕さんから言われた「夜は自分からケージに入ります」という“特徴”はまったく見られず(!)、お産を何度もしているため“母性”がある……ということについても、ほとんど確認できていません。どちらかというと、ハンターの父性のほうが発揮されている感じです。
でも、それでいいんです。マルのこれまでの“犬生”は私には想像できませんが、恐らく“苦労犬”だったと思います。それが我が家に慣れてくれて、これまでとは180度異なる“犬生”を歩んでくれたら、私は満足です。
何より、マルのキョトンとした顔が嬉しくて嬉しくて……。そして、目が見えなくてもマルと仲良くしてくれているココや、年齢は同じぐらいだと思うのですが、お兄ちゃんとして関わってくれているハンター。もちろん、すべてのことを教えてくれる“きっかけ”となったピンに心から感謝しています。
本当に辛いことばかりだった2020年も、もうすぐ終わりです。コロナ禍で犬や猫を迎えたご家庭は少なくないと聞きますが、どうか、みんなが幸せでありますように。
この原稿を書いているときも、マルは私の膝の上でスヤスヤ眠っています。
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