長生きしてね 最高で最強の愛すべきパートナーへと成長した元保護犬「マル」
13日の成人の日、各地で行われた「はたちの集い」の様子を伝えるVTRと共に、「参加者にとって中学生や高校生のときはコロナ禍で……」というナレーションを耳にし、改めて、大変な学校生活を送った世代なのだなぁと思うと同時に、自分のことも振り返りました。
家族になったマルの成長
コロナの大流行からここまで、本当にいろいろなことが起きた5年間でしたが、この連載のバックナンバーからもわかるように、2020年7月、我が家に「マル」が来てくれました。
まさにコロナ禍の“ステイホーム”により、「もう1匹、保護犬を迎えよう」と決意。浅田美代子さんから「ミニピンがいる」「ミニピンなら山田さん」と“ご指名”を受け、『NPO法人Wonderful Dogs』さんのお世話になり、マルが家族に加わりました。
まだ「ハンター」も元気だったし、代表して“お見合い”に立ち会った「ココ」もマルのことをかわいがってくれて……。コロナ禍、マルは間違いなく癒やしの存在になってくれました。
あれから約4年半。マルはすっかり私のパートナーとなり、時には相談相手となって支えてくれています。
一昨年のクリスマスにはハンターとの突然の別れがあり、持って行き場のない悲しみに打ちひしがれていたときにも、マルは私に寄り添ってくれていました。
理解、味方をしてくれるマル
ワンコが人間の言葉を理解しているのではないかということは、どんな飼い主さんでも思い当たるでしょうけれど、最近のマルは、私とのやりとりの全てを正しく理解しているように思います。
たとえば仕事が立て込んでいて「マルちゃん、今日は忙しいからね」と言うと、私の顔を見て「わかった」というような表情をするのです。
出かけるときも、ゴミ出しに行くときと、数時間留守にするときの違いがマルはちゃんとわかっていて、後者の場合は、玄関に置いてあるマル専用のベッドへ早々に飛び乗り、「行ってらっしゃい」「気を付けて」と言っているような顔をするのです。
逆にゴミ出しの場合は、「一緒に連れてって」とばかり、私の足に絡みついてきます。
親ばかでしょうか(笑)
そうかもしれませんね。でも、マルは常に我慢強くて、小型犬なのに私のことを守ろうという頼もしさもあり、夫と私が口ゲンカをしているときは100%、私に加勢してくれます。
保護されたときは、なかなか自分の本当の気持ちを出すことができず、「ご飯を食べ終わったら自分でケージに戻ります」とのことでしたが(『Wonderful Dogs』の岩渕友紀さん談)、我が家では来た当日からそんなことは一度もなく、伸び伸びし始め、いまでは私の、最高で最強の愛すべきパートナーです。
長生きしてね
そんなマルは推定6歳(ブリーダー崩壊で保護されたため、この推定年齢は正しいと思われます)のときに我が家にやってきたので今年は11歳。白内障の手術をした眼がまた少し白くなり始めた以外は健康だし、ご飯もたくさん食べてくれるものの、11歳という年齢は、「ピン」やハンターが病により旅立った年齢でもあるのです。
時折、マルがいなくなってしまったら、私はどうなってしまうのかと思う瞬間には、そのような前触れもないというのに涙が流れてきてしまいます。
この原稿を書いているときも、マルは私の足元で大好きなブランケットを2枚占領しながら寄り添ってくれています。
こういうところは、先代のピンやハンターにそっくりで、それも含めて愛おしいです。
ブラックタンでもレッドでもない、珍しい色のマル。保護されたとき、いまより2㎏以上も太っていたので、岩渕さんが付けてくれた「キャロット」から改名されたマル。
「マルちゃん、長生きしてね」という私の声かけも理解しているようで、軽く頷くマルの“成長”がうれしい新年です。
(次回は2月10日公開予定です)
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