キャンプ数日後、愛犬「福」のまぶたに白いポッチが! アウトドアで気をつけたいこと
月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット書籍をつくり続けている編集者の小林孝延さんこと「とーさん」は、元保護犬「福」と暮らしています。福とのキャンプを楽しんだとーさんですが、思わぬ落とし穴があったようです。
愛犬「福」のまぶたに何かある
前回は福をキャンプに連れ出した話を書きましたが、ようやく暑さもひと段落。いよいよこれからがベストシーズンの到来です。
でも、ちょっとだけ気をつけてほしいことを今回はお伝えします。
思う存分キャンプ&アウトドアを満喫したとーさんと福は後ろ髪を引かれる思いで東京へ帰ったわけですが、それから数日後ある変化に気がつきます。
ん???
福のまぶたなんかある。
じーーーーっと観察すると、小さな白いポッチが。
あ、もしかしてゴミ??ホコリかな?そう思って手でぱぱったと払うのですが、ちっともポッチはとれません。なんだこのゴミ案外しつこいな……。
まあ、いいやそのうち取れるだろう。そう思って気にすることもなくその後を過ごしていたのですが……おやおや???なんかポッチが大きくなり、イボのようになってきました。
ははーん。これはきっとオデキだな。脂肪の塊かな??
ネットで「犬 まぶた おでき」と打ち込んでググってみると、いわゆる「ものもらい」というような記述を多く発見。それほど気にしなくてもよいけれど、できれば病院にいったほうがいいよ。というアドバイスが目につきました。
うん、そんな心配ないみたいだから、もう少し様子見てみようね、福ちゃーん。
獣医さんの言葉にびっくり
それから数日。
んんん??なんかめっちゃでっかくなってきた。まぶたにあったイボが米粒よりも大きくなってきました。目の前にぶーらぶーら。これじゃあ福も気になるだろう。思い切ってブチっとちぎってしまおうか?というような考えも頭を一瞬よぎりましたが……いやいや、大切な福ちゃんになにかあったら大変です。かかりつけの獣医さんに連絡してみてもらうことにしました。
コロナ禍でも大混雑の獣医さんで順番を待ち、いよいよ診察です。
診察台に登ったとたん先生が「最近どっか行きました?」と尋ねてきました。
なぬ……お主するどいな……。
「は、はい、ちょっと信州へキヤンプに行ってきました」
「ああ、やっぱりね。これねダニですマダニ」
えーーーーーーーっ!!!ダニ????
先生は先端が特殊な形をしたピンセットでブチっとその「マダニ」をとると、
「お、うまく取れた!ほれ」
と、とーさんに福の血をたっぷり吸ってまるまると太ったマダニくんを見せてくれたのです。
マダニを甘くみてはいけない
じつはこのマダニ、きちんとした方法で除去しないと口の部分がそのまま残って化膿して危険なんだとか。
生まれてこの方何十年もアウトドアをライフワークにしてきておりますが、じつはダニに食われたことは一度もなく、かなり油断してました。
インスタグラムにキャンプの様子を投稿した際にもフォロワーの優しい方から「マダニに気をつけてねー」なんて言葉をちょうだいしていたのですが、てやんでい!こちとら元野犬だぜ。マダニが怖くて野犬やってられるかい!ってな気分でおりました。
はい、反省……。
マダニは吸血によって皮膚炎や貧血、さらには犬バベシア症なる病気でペットの命を脅かすだけでなく、たくさんの病原体を媒介する超危険なやつ。ライム病、重症熱性血小板現象症候群、日本紅斑熱、などなど文字面をみただけで恐ろしさが伝わってくる人への感染症の例もあるようで、甘くみてはいけないのです。
帰りに3カ月効果が持続するという飲み薬と、うちは猫も同居しているので猫用のお薬も、「キャンプに行く時は事前にお薬もらってから行ってくださいね」というアドバイスとともにいただきました。
このマダニくん、山だけでなく近所の公園にも潜んでいるなので、朝晩のお散歩中に食われてしまうこともあるそうです。外から帰ったら、まぶた、耳、おなかや脇な皮膚の柔らかい部分は要チェック。どうぞ皆さんもお気をつけて!
◆小林さんが発行人を務める月刊誌『天然生活』のサイトはこちら
【前の回】保護犬「福」とのキャンプの楽しみ たき火を囲んで一緒に過ごせば絆がぐっと強くなる
(次回は10月17日に公開予定です)
- 小林孝延さん×浜島直子さんトークイベント
- 【9月22日(火・祝)14:30-15:30】
「とーさんの保護犬日記」筆者の小林孝延さんと、「はまじ」の愛称で人気の、モデルで絵本作家の浜島直子さんのトークイベントを開催します。愛犬の福やピピも登場するかも!参加無料です。
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