淡路島の漁港生まれの子猫 勇猛果敢で、飼い主を気遣う優しさも

グレーの毛がなくなって真っ白な猫に
グレーの毛がなくなって真っ白な猫に

 淡路島からもらわれてきた白い子猫。小さいながらも勇猛果敢で、先住猫にももの怖じしなかった。人にベタベタ甘えることはないが、飼い主が落ち込むと、気遣うように寄り添ってくれる優しい猫になった。

(末尾に写真特集があります)

漁港で生まれた野良猫の子猫

 兵庫県・淡路島の漁港には、野良猫がたくさんいる。その一つ、丸山漁港で野良猫の子猫が見つかった。2017年6月、淡路島で猫の保護活動をしている「淡路ワンニャンクラブ」に連絡が入った。

 淡路ワンニャンクラブのボランティアが現地に行くと、母猫と5匹の子猫がいた。生後4週間くらいで、まだ母猫のお乳を飲んでいたという。母猫は黒猫で、子猫はキジ猫と黒猫、1匹だけ白猫がいた。

 子猫たちは保護して譲渡先を探すことになり、母猫は不妊手術を施してリリースした。

白猫への思い

 奈良県に住む上本さんは、当時3匹の猫を飼っていたが、もう1匹欲しいと思い、譲渡サイトを見ていた。丸山漁港で保護された子猫たちが紹介されていて、白猫のアニョちゃんの写真を一目見て気に入った。「めちゃくちゃ可愛くて」

譲渡先を募集していた頃、真ん中の白猫がむむちゃん
譲渡先を募集していた頃、真ん中の白猫がむむちゃん

 上本さんは7月、淡路島にアニョちゃんに会いに行くと、ほかにも子猫が10匹ほどいた。
「ほかの子猫も見たのですが、最初に飼った猫が白猫だったので、白猫に思い入れがあって、アニョをもらうことにしたんです」

 その日のうちに奈良県まで連れ帰った。その帰路、アニョちゃんはケージの中でぐっすり眠っていた。とても度胸のある猫で、家に着いて、先住の猫に会ってもまったく動じず、シャーッといわれると、逃げるどころか追いかけていたという。

 アニョちゃん改め、「むむちゃん」と名前を付けた。

小さくても勇猛果敢な猫

 むむちゃんは小さいながらも勇猛果敢。どの猫がそばに来ても逃げず、気に入らなければ自分より大きな猫にも猫パンチをする。小さなぬいぐるみで遊ぶのがお気に入りだ。

獲物を狙う目で下を通る猫を見つめている
獲物を狙う目で下を通る猫を見つめている

 人間にはあまりベタベタしないが、立ってテレビを見ていると、「何をしているの?」と足を引っかいてくるそうだ。上本さんが会社で嫌なことがあって落ち込んでいると、話さなくても察してくれるのか、膝の上に乗ってきたり、ベッドで一緒に寝たりしてくれるという。

「子どもも手が離れて、毎日会うような友達もいないし、猫が可愛くて仕方がないんです。人間は信じられないところもあるけど、猫は私の思いに応えてくれます」

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渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

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この連載について
幸せになった保護犬、保護猫
愛護団体などに保護された飼い主のいない犬や猫たち。出会いに恵まれ、今では幸せに暮らす元保護犬や元保護猫を取材しました。
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