漂白剤をまかれていた子猫 抱かれて人の耳たぶを吸う甘えん坊に
住宅の軒下に住み着き、エサやりボランティアからエサをもらっていた子猫がいた。ただし、家の住人は猫嫌いで、漂白剤をまいて子猫を追い払おうとしていた。そこでレスキュー要請が保護活動家に届いた。
漂白剤で子猫を追い払おうとする住人
大阪府内で猫の保護活動をしている高野さん。自宅のガレージにも、子猫の写真を貼って、譲渡先を募集している。2018年10月、そんな高野さんのもとに、保護仲間が「民家の軒下の通気口のところに黒猫の子猫がいる。レスキューしてほしい」と連絡してきた。
現場の家を見に行くと、子猫はエサやりボランティアからおこぼれをもらっては、家の通気口の向こうに戻っていく生活をしていることが分かった。ただ、その家の住人は野良猫が嫌いで、漂白剤をまいて追い払おうとしていた。
「いくら野良猫が嫌いでも、漂白剤をまくとは。これは助けないと危ないと思いました」
素手で捕まえることはできそうになかった。高野さんは、子猫がエサを食べてから軒下に帰る際、魚釣り用の大きな網を背後からバッとかぶせて捕獲した。
抱っこされて、耳たぶをチューチュー
高野さんは最初のうち子猫を譲渡するつもりだった。子猫は人を威嚇せず、先住の他の猫にも、物怖じせずに早くなじんだという。体重は550グラムあり、エサをもらっていたので順調に成長していたが、ウェットフードを与えても吐いたり、食べなかったりして、最初は大変だったという。
世話をするうちに、だんだんと情が移り、高野さんは「てつお」くんと名付けて、自分で飼うことにした。
てつおくんは甘えん坊で、人に抱っこしてもらって、耳たぶをチューチュー吸うのが大好きだ。母猫の乳首からお乳を吸っていた記憶が残っているのだろうか。歯をあてないように、唇と舌を上手に使って、チューチューと吸うのだという。
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