6・7月のギリシャの島々は山盛り仔猫!

 ヤーサス!

 

 はじめまして、こんにちは。たばたちほと申します。去年夏からギリシャに住んで、ギリシャ語と英語の勉強をしています。

 

 ヨーロッパの人はみんな、“猫も杓子も”ギリシャの島々でのバカンスにあこがれ、夏を楽しみにしています。そんな素敵な国ギリシャといえば、それこそホンモノの猫(もその他の生き物)も、杓子(お料理関連…おいしいごはん!)もたくさん!


 sippoの連載では、そんなギリシャのてんこ盛りの魅力を、地元人に近い視点から皆様にご紹介していきたいと思います。

 

サントリーニ島!
サントリーニ島!

 ギリシャには、どこの都市にも野良犬・野良猫がたくさんいます。夏が長いからなのか、犬や猫には長毛種が少なく、犬は中~大型種が圧倒的に多いです。


 特に島々には猫が多い!どの島でも「5mに1匹いる……」と思うほど!!首輪をつけた外飼いの猫も多く、みんな何となくどこかで餌を貰い、のびのびと暮らしている感じです。

 

売り物に紛れてのんびり(イドラ島)
売り物に紛れてのんびり(イドラ島)

 そして今は夏猫の出産ラッシュで、毎日、手乗りサイズの仔猫ちゃんを目にします。夏猫というと日本では6~9月に生まれるというイメージかと思いますが、ここギリシャは暖かい地域が多いので5月頃からがシーズンのようです。

 

近くで見られていてもワタシは飲むのだっ(シロス島)
近くで見られていてもワタシは飲むのだっ(シロス島)

 ギリシャの島の多くでは、車が通れる道路とは別に、住宅地のそこここに港(=中心街)への近道になっている、歩行者専用の細い坂や階段があるのですが、これは子育て中の猫たちには好都合。大きな危険もないためか、母猫が堂々と(?) 階段の真ん中でミルクをあげている様子を毎日のように目にします。仔猫はとても臆病ではあるものの、何もかもに興味津々なようで、口笛一つ吹けばばっちりカメラ目線の写真を撮ることができます(笑)

 

いまの、なんの音?(シロス島)
いまの、なんの音?(シロス島)

 夏猫の話をしたので、この国の夏の季節感覚について。6月1日が公的に『夏シーズン』の開始で、特に島などの観光地では週末に近隣ヨーロッパ諸国からの観光客がどっと増えます。飛行機・フェリーは便が増え、港は各国の旗を掲げたクルーザーで埋まり、一気に賑やかに!9月半ば事まで観光客が途絶える事はありません。


 6月ともなればマリンスポーツも一通りできますし、気が早い地元人は4月中頃から海に入ります。


 そう、地元の人々にとっての夏はさらに長いのです。5月半ばになると色鮮やかにブーゲンビリアが咲き誇り、人々があいさつ代わりに「夏が来たねぇ」と言い始め、10月半ば位までTシャツ一枚の人をよく見ます。

 

ブーゲンビリアの下での時間を楽しめるバーレストラン(スコペロス島)
ブーゲンビリアの下での時間を楽しめるバーレストラン(スコペロス島)

 ここでは、人も動物も長い夏を愛し、上手に付き合い、のびのびと生きているように見えます。

 

 次回以降も、そんなステキな夏の様子を、習いたてのギリシャ語を使って体当たり取材したり、料理を習ったり、島を旅して猫たちに触れあいながらお届けしていきます。お楽しみに!

 

 それではまた。タレメ・シントマ(また会いましょう)!

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