青木さやかさん YouTubeチャンネルで願う動物と人の幸せ

「どこ見てんのよ!?』のキレ芸などでブレイクした、タレントの青木さやかさん。実は今、動物愛護活動への参加でも話題になっています。その青木さんが、YouTubeチャンネル『犬と猫とわたし達の人生の楽しみ方』をスタート! その背景や目標などについて、お話しをうかがいました。

(末尾に写真特集があります)

初めて直面した、あまりに過酷な状況

「私、もともとそんなに動物愛にあふれている、ってわけじゃないんですよ」と切り出した青木さん。

 子どもの頃から動物と暮らしてきました。実家では犬もいたし、高校時代には子猫を拾い、親に隠れて飼っているところを発見され「結局親が面倒を見てくれた」という経験も。

「これまでにかかわってきた動物たちに『ごめんね』という気持ちはあります。縁あって10年近く前に知り合ったNPO法人『TWFの会』の活動に参加してみました」

 そこで青木さんが直面したのは、あまりにたくさんの、飼い主のいない犬や猫たちでした。

「一度にあんなにたくさんの動物を見たのは初めてでした。一匹ずつ性格もまったく違うし、人懐こい子もいれば、人間に心を開かない子もいる。多頭飼育崩壊や虐待など、悲しい背景を背負ってシェルターにやってきた動物たちです。人間とのかかわり方次第で、動物の性格も、顔つきも、こんなにも変わってしまうのか、驚きました」

 ショックを受けた青木さんは、TWFの会の東京支部の一員として活動を手伝うように。

「本拠地は静岡県富士宮市です。我ながら『遠い! もっと近くにないかしら?』とも思いましたが(笑)、これもご縁。気づいた時にはすっかりコミュニティの一員になっていました」

NPO法人「TWFの会」の創立者武司さんと秘書のみどりさんと(青木さんのインスタグラムより)

 青木さんのインスタグラムに「猫を保護してほしい」などのSOSが届くこともあります。そんな時、青木さんは自らレスキューに赴きます。

 保護犬・保護猫の譲渡にも携わってきました。東京で保護した子を富士宮市のシェルターまで運んだり、新しい飼い主さんを探したり。地道な愛護活動に積極的に加わって気づいたことがある、というのです。

保護活動を通じて、実感したこと

 数多くのレスキュー現場に立ち会い、譲渡候補の人たちと連絡を取り合う中で、「可哀そうな犬や猫がたくさんいるという現実を、多くの方々は活動前の私のように知らないんだな」と気付いたという青木さん。

「都内で私が手伝ったケースは、独り暮らしのお年寄りが亡くなって、ご家族が駆けつけてみたら猫を飼っていたことがわかり、誰も引き取れない、どうしよう、というケースでした」

 困ったご家族が保健所に連絡しようとするのを止めたいご近所さんから、「どうにか保護してほしい」と連絡があったとか。青木さんはこうしたご家族の心情にも、理解を示します。

「動物を飼ったことがない方が、どうしていいか?と悩んだとき、まず保健所に、という考えになるのも分かります。保護団体の存在もご存じないですし」

「TWFの会」のみなさんと活動中。楽しそうな雰囲気が伝わってきます(青木さん提供)

 このような状況を変えるにはどうしたらいいか。青木さんの背中を押したのは、やはり、保護した犬や猫の姿でした。

「保護した動物たちは、多くの時間をかけて愛情を注ぐことで、もう一度人間を信じてくれます。これを強く実感したとき、涙が出ました。今まで、動物保護活動をひっそりやってきて、『私が声をあげてもなあ?』という自信のなさもありました。だけど、そんなことはいい。私にできることはなんだろう? そう考えて動き出すことにしました」

活動はトークショーからスタート!

 芸能界には犬好き・猫好きの人もたくさんいて、多くの方が応援してくれました。

「自身で、『犬と猫とわたし達』を立ち上げ、活動をはじめました。昨年の秋、渋谷でトークショーを開いたんです。犬好き友達の大久保佳代子さん(オアシズ)や俳優の六角精児さんにも出演いただいて」

 大好評だったトークショーも回を重ねるつもりでしたが、そこに起こったのが新型コロナ感染症による非常事態宣言。だからといって、この歩みを止めるわけにはいかない!と、もともと予定していたYouTubeチャンネルの開設を急ぎました。

 これまでに

  • 【決意表明】青木さやか 「犬と猫とわたし達の人生の楽しみ方」
  • 【犬と猫のコロナ対策】米国獣医師 西山ゆう子×青木さやか 対談
  • 【愛犬トーク】大久保佳代子×青木さやか(前後編)
  • 【どうぶう達に音楽を】やさしさに包まれたなら/青木さやか

本を配信しています。

「リモートトークでさまざまなゲストに協力してもらったりして、隔週で配信できるようにしています。配信の告知はインスタグラムで行ったりしています」

大久保佳代子さんをゲストに迎えた第3回配信。愛犬たちも共演(YouTubeより)

私が『接着剤』になれたらいいな

「そんなに動物愛にあふれているわけではない」という青木さんが、なぜそこまで? 素朴な疑問をぶつけてみました。

「私よりよっぽど、動物たちのことを憂いている人、動物愛にあふれている人はいます。だけど私にもできることはがきっとある。現実を知ってしまうと、他人事とは思えません。『熱く、でも冷静に』杉本彩さんから教えていただいた言葉です」

 この活動を通して青木さんが目指したいのは「自分がみんなのつながりになること」。

「獣医さん、愛護団体、ペットショップ…みんな動物にかかわっていながら、なぜか向いている方向が一つじゃない気がしています。それでいて、みんな動物と人間の幸せを願っている。だったら、横のつながりを作れたら嬉しいな、と」

 青木さんが参加している「TWFの会」は静岡県。田舎と都心とで動物の飼い方の意識もかなり違うといいます。

「田舎の方、特に高齢の方の動物に対する考え方は、今の室内飼育の推奨や動物愛護の考え方とはかなり違います。新しい時代に入り動物との暮らし方をみんなで共有していけたらいいですね。子供たちにも伝えていきたい、と思っています」

 今後はさまざまな愛護団体への取材や獣医師などへのインタビュー、人気のユーチューバーとの連携も考えています。

「見ている方たちが動物と暮らそうと思ったとき、頼りにされるチャンネルにしたいですね。散歩のさせ方は?ご飯の量は?そういう基本的なことがわからないとき、答えが見つけられるような、そんなチャンネルにしていきたいと思っています」

YouTubeチャンネル「犬と猫とわたし達の人生の楽しみ方」
6月19日(金)には、サンシャイン池崎さんをゲストにした動画も公開の予定です。
コラボチャリティーTシャツも発売中
アパレルブランド「1960.TOKYO」 と「犬と猫とわたし達」のコラボチャリティーTシャツも発売中。Tシャツ1枚につき1000円が「犬と猫とわたし達」に寄付されます。
https://1960tokyo.buyshop.jp/

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浅野裕見子
フリーライター・編集者。大手情報出版社から専門雑誌副編集長などを経て、フリーランスに。インタビュー記事やノンフィクションを得意とする。子供のころからの大の猫好き。現在は保護猫ばかり6匹とヒト科の夫と暮らしている。AERAや週刊朝日、NyAERAなどに執筆中。

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