コロナ禍で威力発揮?! リモートワークで見せた猫の魅力
コロナ渦でリモートワークに切り替わった夫婦の家には2匹の猫がいます。茶トラ柄の「てびち」(1歳4カ月・オス)がやってきたのは1年前のこと。ご主人の龍さん(34歳・東京都在住)の社内グループチャットに突然、「子猫の譲渡募集!」と流れてきたのが、きっかけでした。
当時、白黒柄の「さびたん」(4歳・オス)と暮らす者としては、当然気になってしまうもの。すぐに奥様の理映子さん(39歳)に相談しましたが、引っ越しをひかえ、先住猫のストレスを考えると今は引き取りが難しいタイミングと、見送ることに。他の同僚からも、よい返事はなかったようです。
その後、夫婦は猫と一緒に住むことを考えて、リノベーションしたというお家にお引っ越し。部屋の扉を閉めたままでも行き来できるよう、壁に穴を開けた猫トンネルは、使う猫にとっても、それを見る人間にとっても、最高のものになりました。
交通事故から九死に一生を得たてびち
そんな仕掛けもあってか、さびたんは新しい新居にすぐ慣れたといいます。そこから夫婦の間で、どこか心に引っかかっていた「あの子猫はどうしている?」という話題が再燃。龍さんの同僚に連絡すると、まだ保護先の埼玉県の動物病院にいるとのことでした。
てびちは意識がないまま動物病院に運ばれ、犬歯が欠け、アゴがずれた状態から交通事故にあったのだろうという診断が下された猫でした。また、頭に強い衝撃があったと推測され、後遺症のリスクもあると説明をされました。
それでも夫婦は「これもご縁、タイミングです」とてびちを迎えることに。病院で手厚く管理され、心配された後遺症もなく普通の子猫と同じように回復したてびちの退院日は、新しい家族の記念日となりました。
兄の自覚が芽生えた先住猫
「人見知りだから、客前に出てこない」と撮影を半ば諦めていたさびたんですが、幸運なことに会うことが出来ました。さびたんは理映子さんが独身時代に沖縄県で保護したという猫です(この時、猫たちの名前が沖縄県の方言由来だと発覚)。
同居猫が突然増えた時のさびたんの反応はどんなものだったのか? 新しい猫と先住猫とのご対面はケージ越しが一般的ですが、こちらの家の場合はガラス張りのお部屋があり、猫トンネルをふさいでのご対面となりました。
突然、出入りができなくなった部屋にしかも新参者がいる! シャー! と意義を唱えるさびたんでしたが、徐々に子猫を認識し、ほどなく気になる存在に。隔離生活が終えた後は飼い主さんが記憶するほどの危うさもなく、多頭生活は順調そのものでした。
今も追いかけっこや猫プロレス、さびたんに限っては弟、てびちの毛繕いまでするように。また1匹だった頃の、用を済ますとハイテンションになって家中を走り回る “○ンチング・ハイ”(笑) も鳴りを潜め、てびちがいる前では決して飼い主さんに甘える姿を見せなくなったのだとか。兄の自覚が芽生えたのでしょう。夫婦は成長を喜び、猫生活はさらに楽しくなっていったのでした。
自然と決まる、猫別“担当責任者”
うちでもそうですが、どの家庭でも、猫は寄り添う人間を、それぞれ決めているように思います。さびたんは結婚前から一緒だった理映子さんにベッタリで、後からやってきたてびちは龍さんに甘えるという、“担当責任者”が自然と決まる関係性がここにもありました。人間に気を使っているのでしょうか? とにかく甘え上手な猫たちです。
リモートワーク中、ビデオ会議にたびたび登場するジャマ猫たちにほっこり癒される同僚も続出! やはりナマで伝わる猫暮らしほど印象深いものはありません。
自粛期間中にペットを飼う家庭も増えたとメディアでも紹介されていましたが、引き取るなら、まず保護犬・保護猫から検討していただきたいと夫婦は願っていました。
平日は不在のはずの飼い主がずっといることで、導入直後は喜びハイテンションだった猫たちも、わずか1週間で慣れ、普段の生活に。むしろ人間の方が環境変化に馴染めず時間がかかったよう。
しかし、毎日猫を愛でながら仕事ができることは喜ばしいこと。リモートワーク、働き方改革、日本はこの先どうなって行くのか!? しばらく様子を見てみましょう。
- さびたんとてびちのInstagram @kuwacchi_sabitan
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1~2【飼い主さんにリクエスト】
撮りたいシーンを伝え、どの方向から撮影するのか考える。背景をボカす・スッキリさせるのがドイ流。
テクニック3~4【待ち構える】
猫の動線を予測してひたすら待つ。オモチャやオヤツで誘うこと多し。
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