団地内で見つかった衰弱した子猫 迷わず自宅に連れ帰った
団地の中の道で、野良の子猫が1匹で見つかった。すでに相当衰弱していた。連絡を受けた愛猫家が駆けつけたが、自宅にはすでに猫5匹がいた。それでも弱った子猫を放っておくことはできず、保護して家に連れ帰った。
衰弱した子猫を放っておけず保護
大阪府内の府営住宅。「野良猫の子猫がいる」と、友人から愛猫家の辻本さんに連絡があった。辻本さんが駆けつけると、敷地内の道の端に、1匹の子猫がうずくまっていた。2007年8月のことだった。
辻本さん宅には、この時すでに5匹の猫が暮らしていた。この子を保護したら6匹目になる。「もう無理……」と思ったものの、目の前にいる衰弱した子猫を放っておくことはできなかった。
子猫はすぐに手で捕まえることができた。すっかり衰弱し、眼も腫れていた。
辻本さんは子猫に「プヨン」ちゃんと名前をつけた。
プヨンちゃんは息苦しいようで、ずっと上を向いて寝ていた。お腹には回虫がいて、嘔吐と下痢に悩まされた。
「まさに生きるか死ぬかという感じでした。部屋のあちこちに嘔吐と下痢をしたので、掃除が大変で。戻してすぐの回虫は、上に向かってうようよと動くので、それを見た後しばらくソーメンが食べられませんでした」
1部屋を与えると、トイレを覚えない
3日後、よそで保護した3匹の子猫もやってきたので、辻本さんは4匹の子猫を一緒の部屋に入れた。元気になってからは、まるで兄弟のように一緒に走り回った。
4匹の子猫をケージに入れずに部屋で自由にさせていると、毛布や柔らかいものの上など、トイレをあちこちでするようになった。子猫にとって部屋は広すぎたのだ。ケージにトイレと砂を用意して子猫を入れると、トイレの場所を覚えたという。
プヨンちゃんはとても人懐っこい猫に育った。ほかの猫とも仲良く、辻本さんのもとで元気に暮らしている。その後、辻本さんは猫の保護や譲渡の活動を本格的にするようになった。
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