お寺で野良猫から産まれた子猫 大家族の中、しっかり者に成長

被毛がふんわりしているが、とても小さい
被毛がふんわりしているが、とても小さい

 奈良県のお寺に住み着いていた野良猫が子猫を産んだ。そのうちの1匹は、「これで最後の猫にしよう」と思って、保護猫を探していた人の目にとまった。猫4匹が暮らす家で、子猫はしっかり者に育った。

(末尾に写真特集があります)

境内で野良猫が産んだ子猫

 兵庫県に住む山崎さん宅は、2012年にジジちゃんというおじいちゃん猫が20歳で亡くなり、はなちゃん、ちびくん、おじいちゃん猫のごんちゃんの3匹がいた。山崎さんは自身の年齢と猫の寿命を考え、今回を最後にしようと思い、4匹目の猫を譲渡サイトで探していた。亡くなったジジちゃんと同じ長毛の猫にしようと思っていた。

 譲渡サイトでは、奈良県で猫のTNR活動をしている、お寺の娘さんが子猫の譲渡先を募集していた。寺の境内にたくさんの猫がいて、TNRをしようと思っていたところ、1匹の野良猫が2匹の子猫を産んだ。母猫は不妊手術をしてリリースし、子猫たちは保護したのだという。

 山崎さんは、2匹の子猫のうち1匹を譲渡してもらうことにした。

譲渡されたばかり、生後2カ月の時
譲渡されたばかり、生後2カ月の時

可愛い子猫シュシュ

 2013年7月6日、長女の誕生日に子猫はやって来た。生後2カ月くらい。受験勉強をしていると、ずっと机の上にいた。

「どんな名前にする?」という話になった時、「フランス語で、小さい子どもを可愛いとほめる時に使う言葉、『シュシュ』にしようということになったんです」

 山崎さんはシュシュちゃん用にケージを用意していたが、ワクチン接種も済んでいて、生後2カ月だったので、もう大丈夫だろうと家の中で自由にさせてみた。

パトロール隊長にも

 まだ子猫のシュシュちゃんは、何も怖がることもなく、堂々と振舞った。先住のおとな猫たちは、最初こそ「シャーッ」といって威嚇したが、お尻の匂いをかいで挨拶すると、ケンカをふっかけることもなかった。

出窓から外を眺めてくつろぐ
出窓から外を眺めてくつろぐ

 シュシュちゃんは、猫には友好的だが、人に抱っこされるのはあまり好まない。べったり甘えることもない猫らしい猫だった。とてもマイペースで、他の猫たちは朝になるとエサを食べに起きてくるのに、自分が食べたい時に食べるからいいというふうに、食べたくなってからお皿の前に座る。

 “パトロール隊長”の役割もこなし、庭に外猫が来ようものなら、ものすごい勢いで怒って走り回る。テレビから猫の鳴き声がしても、「誰だ!?」と警戒するという。

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渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

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