外猫の段ボールハウスになぜか子猫 家猫になり、人が大好きに

風邪気味の時、温かくし過ぎて耳が赤い

 外猫のために置いた段ボールハウスの中に、なぜか子猫が1匹いた。親と離れた野良の子なのか、捨て猫なのかは分からない。ノミだらけで、口を開けると銀杏のように臭ったので、名前は「銀杏」。それでも夫婦は6匹目の家猫として迎え入れた。子猫は人が大好きな猫になった。

(末尾に写真特集があります)

外猫のための段ボールハウス

 大阪府に住む大下さんは、家の外に段ボールハウスを置いて、保護したものの家に居着かなかった元野良猫を一時外飼いしていた。段ボール箱の中には毛布を敷き、ごはんや水を置いていた。

 2019年11月、いつものように夜ごはんを置こうとすると、ダンボール箱の中に小さな猫がいて、ミャアミャア鳴いていた。

ふわふわの子猫時代

 驚いた大下さんは、「ちょっと来て!」と妻を呼んだ。

「片手の握りこぶしくらい小さかったので、最初は子猫だと思いませんでした。そのまま置いておいたら、母猫が迎えに来るかもしれないと思い、しばらく様子を見ていました。でも、他の猫は姿を見せませんでした」

 子猫は毛布の上にいて「わざわざ置いてあるような感じで、誰かが持ってきたのかもしれないと思いました」。

ノミだらけだった子猫

 子猫はガラガラ声でニャアと鳴いた。ごはんを食べると、元気になったのか、大きな声で鳴き始めた。家の中に入れると、ノミがぴょんぴょん飛び跳ねたので、洗面台でノミ取り用シャンプーを使って2度洗いした。身体を拭いて、ごはんを与えると、お腹をすかせていたようでガツガツと食べた。その日はミャアミャアと一晩中鳴き続けた。

ミルクちゃんの下敷きになってもぐっすり眠る

 翌日、動物病院に連れて行き、ノミ取りの薬をつけてもらった。子猫は生後1~2カ月くらい。体重は600グラムほどしかなく、獣医師は「体を大きくしてください」と言った。大下さんは小分けにして何度もごはんを与え、こまめにおやつをやった。

人が大好きな猫

 大下さん夫婦には子猫を手放す気持ちはなかった。

 保護した頃に、大下さんの母が家に銀杏を持ってきてくれたのだが、銀杏を食べている時、子猫が大きく口を開けると、銀杏のような匂いがした。それで名前は「銀杏くん」になった。

仰向けで寝る銀杏くん、リラックスし過ぎ?

 銀杏くんはとても人懐っこく、家族以外にもお客さんに抱っこしてもらうのも大好きだ。家族がごはんを食べるのをじっと見守っていたり、人の姿が見えないと家の中を探したりする。身体は小さいが、食欲旺盛で、ご主人の足を伝って食卓に上り、焼き肉を食べようとすることもあるという。

 銀杏くんが加わり、家の猫は6匹に増えた。「みんな個性的。脱走癖のある子もいますし、赤ちゃんの面倒をみてくれる猫もいます。銀杏は野良猫の子なのか捨て猫なのか分かりませんが、人が大好きで、ずっと誰かと一緒にいたい子なんです」

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渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

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幸せになった保護犬、保護猫
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