愛犬「福」の散歩中リードがちぎれた! 悩んだ末ダブルリードに

はじめての場所ではダブルリードが安心。不安に駆られて突発的な行動にでないとはかぎらないから

 月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット書籍をつくり続けている編集者の小林孝延さんは、困り顔の元保護犬「福」と暮らしています。外が苦手でちょっとした物音などにも敏感な福がお散歩をするには、グッズ選びにも工夫があるようです。

(末尾に写真特集があります)

ぐいぐい引っ張る愛犬「福」

 ダブルリードという言葉を聞いたことがありますか?これは文字通り2本のリードを散歩に使用するという方法なのですが、臆病な保護犬などを外に連れ出すときに特に有効です。多くの保護団体ではダブルリードでの散歩を推奨、あるいは義務付けています。

 以前、この連載でも書いたようにわが家の元保護犬・福は散歩が大の苦手。ちょっとした物音や人影、いつもと違う「違和感」に特に敏感でとても苦労しました。当初は首輪にリードをつないで散歩を試みていたのですが、とにかく引っ張りまくります。息ができないどころか頸椎が損傷してしまうのでは?というくらいぐいぐい引っ張ります。

 調べてみると、どうもこの状況はよくないようです。そこでぐいぐい引っ張っても首に負担がかからないハーネス(胴輪)の存在を知りました。ハーネスにすると、犬をコントロールしようとリードを強く引いても、その負荷が胴体に分散してかかるので安全なのです。

ハーネスがすっぽ抜けてしまった!

 しかしハーネスは構造上、ふとしたはずみですっぽ抜けてしまうことがあるのです。いつだったか、いつものルートで散歩していると、工事を知らせるための赤いパイロンが路上に設置されていました。

 いつもと違うその状況に(いや、ただパイロン立ってるだけなのに!!)パニックになった福は身を引いてあとずさりしました。その瞬間、すっぽりと、子供をお風呂にいれるときにシャツを脱がせるときのように、ハーネスが抜けてしまったのでした。

 逃げだす福を見てとっさに「おい!!!とまれ!!!」と大声がでました。そのせいかどうなのか福は10メートルほどとーさんから離れたところでストップ。身を固くしてその場にしゃがんだために大事には至りませんでした。

夏の田んぼ道。しかし今日は暑いねー

 あぶなかった…早朝とはいえ、あと数メートルもいけば幹線道路です。後にも先にもこれほど肝を冷やした瞬間はありません。

 それからとーさんはトレーナーの先生などにもアドバイスを聞きつつ、数種類のハーネスを購入、どれが福の体形にあうのか? バックルの強度が強いのか、試してみました。が、結論からいえばどんなに優秀なハーネスでも抜けるときは抜けてしまうのでした。

リードが真ん中からブチッ!!

 こんなこともありました。その日はめずらしく福が興奮気味。公園を散歩中、むこうからやってきた二匹のラブラドールを見つけました。すると、そっちへ行きたくてぐんぐんリードを引っ張り出したのです。

 普段あまりこうした行動には出ないのでちょっと驚きましたが、ハーネスは前方向には強いのでとーさんはすっかり油断していたのです。そうしたところ、リードが突然真ん中から、ブチッ!!!と、ちぎれたのです。

お散歩もう大丈夫!慣れたと思っているときが危ない。突然パニックになることもあるので常に注意をはらいたい

 とーさんは勢いあまって尻もち。福はラブラドールに一目散に駆け寄っていきました。幸いにもお互いににおいをかいで、仲良しの儀式で済んだのですが、リードって切れるのか…と、とても驚きました。

ダブルリードでコントロール

 それから、とーさんは悩んだ末、万が一のリスクを回避するためにダブルリードシステムに変えました。ダブルリードとはリードを2本使う方法です。最近はリードの先端が2股にわかれたダブルリード専用のものも市販されているようですが、これだとリード切断時のリスクは免れないので、2本使うほうが本来の理にかなっていると思います。

 お行儀のいいワンちゃんなら1本を腰などにつけて、もう1本を手に持ってお散歩します。うちの場合は首輪からのリードとハーネスからのリード2本をそれぞれ左右の手にもって歩きました。

最近のダブルリードシステム。メインのリードは強度があるコーデュラ製

 これはやってみてからわかったメリットなのですが、ちょうどスポーツカイトのような要領で犬をコントロールすることができるのです。

 スポーツカイトは空中で凧を右に左に旋回させたり、急降下、急上昇させたりして遊ぶ西洋凧。凧にはタコ糸が2本繋がれていて、左右の手にそれぞれのタコ糸を持ち、ハンドルのように操作することで自由自在に凧をコントロールすのです。

 まったくこの感じで右に左に福の動きをコントロール。苦手な散歩をなんとかこなせるようになったのです。

ベストなグッズ探しは続く

 とはいえ、首輪、ハーネス、リードについては今もなお試行錯誤の日々です。いろんな材質、形状のものを買っては試す日々。使うときにはよくても、芝生や泥が絡みすぎて、仕舞うのが面倒なタイプ。強度はあるものの重量がありすぎるタイプ、接続金具が外れやすいタイプ、などなど日々使うにはストレスになるようなものけっこうあるのです。

 ふーっ(ため息)、とーさんのベストなグッズ探しはまだまだ続きそうな気配です。

◆小林さんが発行人を務める月刊誌『天然生活』のサイトはこちら

【関連記事】 臆病な愛犬「福」突然のアプローチが苦手 とーさん散歩中ヒヤリ

(次回は4月18日に公開予定です)

小林 孝延
福井県出身。編集者。月刊誌「天然生活」創刊編集長、「ESSE」編集長を経て現在は(株)扶桑社執行役員兼編集局長。

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困り顔の元保護犬「福」の「とーさん」になった編集者の小林孝延さんが、いとおしくも前途多難な保護犬ライフを語ります。
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