猫トイレと子どもを隔てるゲートをDIY 果たして猫は通れるか
“猫は通れるけど、1歳児は通れないゲート”を探していました。理由は、猫たちのトイレやごはん、その他ごちゃごちゃした物がある場所に、子どもが入れないようにするためです。
砂遊びが大好きな子どもに、猫トイレを触らないなんて絶対に無理。見れば触りたくなってしまうに違いないので、知らないままのほうが子どもにとっては幸せと言えるかもしれません。「触らないでね」と言って通用するのは、先のことだし、年中見張っているのも不可能だし、「猫トイレくらい触ってOK」という大らかさもないので、ゲートで守ることにしたのです。
猫だけ通れるゲートをDIY
犬猫が通るための“ペットドア”なるものがついているゲートは、インターネットですぐに見つかりましたが、通常のベビー用ゲートより高価でした。更に、我が家に合うタイプのものは見つかりませんでした。
「ならば作ろう!」と、夫が慣れないDIYをすることになりました。
ゼロから作るのは大変すぎるので、木製のベビーゲートを購入して、柵の一部をのこぎりで切って、猫が通れる大きさの出入り口を作るだけ。猫が通るときにけがをしないように、切った部分にヤスリをかけたり、補強したりして完成です。
言葉にすると簡単ですが、果たして簡単に作れるものなのでしょうか…?
夫から「こんな感じのを作ろうと思う」と夫が熱弁していたとき、私は他の家事で忙しく、あんまり聞いていませんでした。細かい作り方や出入り口の大きさなどは完全に夫任せにしました。
そして、ある日曜日。午前中からとりかかったものの、ものすごく休憩に次ぐ休憩をはさんで1日がかりでゲートが完成しました。それを見て、私が一番に思ったのが「猫の出入り口、小さすぎない?」でした。
子どもが通れないことは大前提ではあるけれど、1歳の娘の頭は平均より大きめ。帽子のサイズは48センチ(より大きいかも)。出入り口をもっと大きくしても良かったのでは……。でも、夫の熱弁を聞いていなかったので、控え目に聞いてみました。
私「こんな小さくても通るかな?」
夫「頭さえ通ればいいんだから、広めなくらいだよ」
そ、そうかな…。大きいってことはないと思うけど。その出入り口は13.5×11センチだそうです。通れるでしょうけど、“やっと通れる”という具合でしょう。作る前に夫は子どもの頭位を測っていましたが、その意味はあったのか……?
試してみないと分からない、ということで、子どもが寝静まったあと、検証をしてみました。
猫らは“ペットゲート”を通るか?
ちなみに我が家では、猫トイレとごはんは同じエリアにあり、猫らがくつろぐこたつやキャットタワーは別の場所にあります。つまり、トイレ&ごはんエリアと、くつろぎエリアの間にゲートが設けられる形になります。
ちょうど、サビ猫の「あんず」がごはんを食べていたので、そっと扉を閉めてみました。あんずは食事を終えて、口の周りをペロペロしながら、扉が閉じられたことに気づき、「えっ? 閉じ込められた?」という顔をしました(あくまで想像です)。
あれ? なんか、想像していた反応と違う。猫が通れるのだから、もちろん“閉じ込めた”わけではないのに…。
夫はのんきに「あんず、おいで~」と呼んでいますが、夫が作った小さな出入り口を通る気配はなく、「ニャオ~」と鳴くだけです。
待ちきれない夫は、隙間から腕を出し、ゲートを前に戸惑っているあんずの両腕をつかんで引っ張り出しました。あんずは、嫌がることはなかったけれど、“なんか、ヘン”という微妙な表情。
通らせてみると、ゲートとあんずの間に充分なゆとりがあり、するりと余裕で通れたのですが、そういう問題ではないのかも。
これ、本当に自発的に通ってくれるの?……
ビビりのモモは、通る以前の問題
そんな不安を感じながら、こたつの下でくつろいでいたキジトラ猫の「モモ」も検証に駆り出されました。
ビビりのモモは、出入り口どころか、ゲートの台座にビビっています。おいおい、通る以前の問題だ。
とにかく慣れてもらわなければと、ゲートの反対側の出入り口からおもちゃを出して誘導してみました。すると、早速、あんずが乗ってきました。ちょいちょいと手を出して、引き寄せると、ゲートをするりと抜けてくれました。
しかし、またそこを通って反対側に行こうとはしてくれません。モモもおもちゃに誘われて通ることができましたが、今後自発的に通ってくれるのかは謎です。
その出入り口を通らなくても、横の棚に登れば簡単に越えることができるはずなので心配はいらないのですが、結局まだ扉は開けっ放しになっています…。子どもはまだ、そちらのエリアに行かなくても遊び場があるので、なんとかなっています。
思い付きで扉を閉めてみると、あんずはするっと通ってくれましたが、まだまだモモは心配です。
今後、夫の1日がかりのDIYが無駄になるのか、猫らが活用してくれるのか、答えはまだ出ていません。
(ヤスダユキ)
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