犬の散歩途中に見つけた甘え上手な子猫 保護主はメロメロに
毎朝の犬の散歩コースの草むらで、1匹の子猫を見つけた。母猫の姿は見当たらず、足も汚れていなかったので、捨て猫だと思われた。保護した女性はミルクティー色の子猫を自宅で飼うことにした。
奈良県でイタリア料理店「トラットリア前澤」を営む前澤さん夫妻。妻の睦(むつみ)さんは、保護猫を譲渡してもらって飼ったことをきっかけに、「Life for cats in NARA」を立ち上げ、猫のTNR活動や地域猫活動の推進・啓発などに熱心に取り組んでいる。
自宅では、ラブラドールレトリバーのボスくんと、チワワパピヨンのチビ太くんも飼っていて、毎日早朝に散歩をして、外猫にエサをあげるのが日課になっていた。
道端で鳴き続けていた子猫
2016年9月、いつもの散歩コースを歩いていると、川のほとりの草むらから猫がニャーニャー鳴く声が聞こえてきた。あたりを確認すると、ミルクティーのような色をした子猫が1匹いた。
野良猫の子猫とはいえ、突然、子猫がたった1匹で現れることはほぼない。日頃から、この地域にどんな猫がいるのか把握している前澤さんは、この地域で暮らす野良猫が産んだ猫ではなく、誰かが捨てたのではないかと考えた。
「周辺に母猫の姿は見当たらず、天気予報では、翌日から台風が来ると言っていたので、とるものもとりあえず保護したんです。最初はシャーッと威嚇してきましたが、手を伸ばしても逃げることはなく、すぐに抱きかかえることができました。ノミやダニもついていなくて、足も汚れていなくてきれいなまま。この色柄の猫は、この地域にはいないので、恐らく捨てられたのだと思います」
甘えん坊な男の子
この頃、まだ猫の保護活動を始めたばかりだった前澤さんは、「ボビー」くんと名付けて、先住猫のアンジェリーナちゃんらと一緒に自分で飼うことにした。生後約1ヶ月半。ずっと睦さんのそばにいて、目と目を見て話をしたのだという。
「甘えん坊で、上目遣いに話しかけてくるところが可愛いんです。いつも一緒に寝ています」
ボビーくんは前澤さんに対してはおっとりした態度で接するが、猫同士だと激しく遊びたいタイプ。自分が遊びたくなると、先住の猫たちにちょっかいを出して好き放題暴れている。
「すごく男の子らしい筋肉質の体型で、カッコイイところも好きなんです。他の猫をかまっていると、やきもちを妬いて、じーっと見ているんです」
前澤さんはそんなボビーくんが可愛くて仕方がない様子だ。「彼氏」と化している。
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