浸水被害で飼えなくなったペットを預かり世話 支援の輪、広がる

愛犬をスタッフに引き渡す中島美智代さん(左)=大町町
愛犬をスタッフに引き渡す中島美智代さん(左)=大町町

 被災地で、自宅や避難先で飼えないペットを預かったり、代わりに世話をしたりするボランティアが動き出した。一緒にいたいが、厳しい環境でそれができない人を助ける活動だ。被災から1週間、支援団体は今後依頼が増えるとみて、活動に協力できる人も探している。

「トイレがちゃんとできるか心配」 

 5日午前、佐賀県大町町に住む会社員中島美智代さん(27)は被災した自宅前で、生後7カ月のミックス犬「来夢(らいむ)」を、支援団体のスタッフに預けた。名残惜しそうに「いってらっしゃい」と声をかけ、スタッフの背中を見送った。

 中島さん宅は大雨で浸水。来夢を連れて、夫の実家に避難していたが、来夢はえさをあまり食べなくなり、寂しそうに鳴いた。近所迷惑にならないか気になり、車の中に入れたこともあった。そんな時に預け先があると知り、すぐに依頼した。自宅は住める状態でなく、引っ越しを考えている。「寂しいけれど、今はこれが一番いい方法だと思う。本当にありがたいです」と話していた。

 預かったのは保護犬猫を支援するNPO法人「アニマルライブ」(有田町)。被災の数日後から一時預かりの受け付けを始めた。避難所にポスターを貼るなどして呼びかけると、「しばらく自宅に戻れない」といった人から依頼が相次いだ。代表の岩崎ひろみさんは、「少し落ち着いて、ペットのことを考え始める時期。ニーズはこれから増えるのではないか」とみる。ただ、団体本部にあるゲージはすでにいっぱいで、預かり手として協力できるボランティアを募集している。

 中島さんの来夢も、募集に応じたボランティア宅へ向かった。唐津市の一木英名さん(49)は、犬と猫を3匹ずつ飼っており、募集を知ってすぐに手を挙げた。「飼い主もペットもどれだけ不安な気持ちか、よくわかる。少しでも役に立てたら」

 岩崎さんは「今も預け先がなく、無理をして生活している人がいるはず。協力の方法も様々あるので、気軽に連絡してほしい」と呼びかけている。問い合わせは岩崎さん(080・3940・7178)。
(福井万穂)

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朝日新聞
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