愛猫くぎ付けの「にゃんぱく宣言」 CMに見覚えのある猫が!

   7月からテレビやラジオ等で「にゃんぱく宣言」(ACジャパン)のCMが流れています。さだまさしさんの名曲『関白宣言』を彷彿とさせる歌を背景に、猫たちが登場します。我が家の愛猫「はっぴー」が食い入るように観るCMの中に、見覚えのある猫の姿を見つけました。

(末尾に写真特集があります)

――お前、俺の飼い主ならば 俺の体、俺より管理しろ。

   家の外に、出してはいけない。飼えない数を、飼ってはいけない。――

   テレビから聞こえてきた『にゃんぱく宣言』の歌に、思わずくぎ付けになりました。

タブレットでCMを観るはっぴー「飼えない数を飼ってはいけない」
タブレットでCMを観るはっぴー「飼えない数を飼ってはいけない」

   夫から新妻への注文を描いた名曲『関白宣言』を、“猫から飼い主”へのメッセージに置き換えて、さださん本人が作詞・作曲し、歌っているのです。

   公益財団法人日本動物愛護協会(JSPCA)の団体支援キャンペーンとして、1年間放映されるそうです。猫の適性飼養や終生飼養をやさしく説く内容で、ネットでも「いい曲」「神CM」「泣ける」と話題です。

   どんな経緯でCMが作られたのか、日本動物愛護協会事務局長の広瀬章宏さんに聞いてみました。

「ACジャパンのCMは心に残るものが多く、私どもの協会として、動物愛護の啓発をCMを通じてできないか、と入職以来考えていました。3年前にACジャパンを訪問し、正式な申請方法等をうかがいました。そして昨年秋に晴れて審査が通り、支援団体として認定していただき(今年度)AC支援キャンペーンが実現しました」

 3年がかりで審査が通ると、複数の広告代理店による作品の企画コンペがあり、東急エージェンシーが提案した『にゃんぱく宣言』が選ばれたそうです。

「動物愛護というテーマに興味のない方にも“知ってもらう”ことが最大の目的でした。ACジャパンの方々、東急エージェンシーの方々と検討を重ね、猫目線でシンプルに『俺の体。俺より管理しろ』のように明るく語りかけ、犬派のさだまさしさんに『ニャー』と歌っていただきました。CMを目にした時に、動物たちの幸せについて少しでも思いを寄せていただけると嬉しいです。遺棄や虐待、多頭飼育崩壊、そして殺処分…と問題は多くありますから」

「にゃんぱく宣言」のポスターを見る愛猫はっぴー
「にゃんぱく宣言」のポスターを見る愛猫はっぴー

  さて、我が家の「はっぴー」は、CMの途中に映る2匹の猫がやたらと気になる様子でした。この猫たち、確かどこかで見覚えが……。

   後に届いた愛護協会の会報誌をみて納得しました。CMに登場したのは、2年前、生後まもなく「はっぴー」と一緒に、崩れた魚屋さんの天井から落ちてきて保護された、三毛柄の「エレナ」ちゃんとサビ猫の「ソフィ」ちゃんだったのです。4匹きょうだいのうちの2匹、「はっぴー」の姉妹です。

   エレナちゃんは愛護協会の顔として「にゃんぱく宣言」のポスターのモデルにも選ばれました。

“すごいニャ~、俺のねえちゃん”。そんな「はっぴー」の声が聞こえてきそうです。

 CMソングのラストフレーズを口ずさみながら、私は「はっぴー」を抱きしめました。

――忘れてくれるな 俺の、頼れる飼い主は 生涯、お前ただ1人――

 わかってる、わかってるよ! 

   あらためて、うちの可愛い子たちを大切にしたいと思いました。

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藤村かおり
ペットライター。小説等の創作活動を経て90年代後半から、ペットの取材を手掛ける。2011年~2017年週刊朝日記者、2017年からsippoメインライター。丹念な取材と独自の目線から、動物と人の絆、動物と共に生きる人の心をすくい取る記事に定評がある。ペット関連の著書に『長寿猫』『明日にアクセス』など。現在は保護した黒猫、キジ猫と暮らす。
この特集について
ねこ飼い日記
古い魚屋の天井が崩れ、落ちてきた子猫「はっぴー」。その成長と、引き取った筆者との生活ぶりを同時進行でつづっています。
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