何でも食べる愛猫モモ でも、えさへの警戒心は野良猫並み

 前回 は、食にうるさいサビ猫あんずのお話でしたが、今回は食に無頓着なキジトラ猫モモのお話です。

食べ物の決定権は全てあんず

 我が家には、私が健康に配慮して選んだフードの中から、さらにあんずが厳選したカリカリ(ドライフード)と、あんずが大好きなウェットフードやおやつ(鶏のささ身、かつおのふりかけ)が常備されています。

 モモは一切、食べ物を選り好みしないため、食べ物の決定権は全てあんずに委ねられています。

 同じカリカリばかりではさすがに飽きるだろうと、たまに別のカリカリを出してもあんずは食べず、最終的に全てモモの胃袋に収まることになります。

モモはカメラを向けると、基本にらみます
モモはカメラを向けると、基本にらみます

 モモは、あんずが毎朝猛烈に楽しみにしている、カリカリの上に乗せたウェットフードにも執着がありません。

 あんずは、カリカリにウェットフードやおやつが乗っていなければ、私に抗議してきますが、モモはなくてもお腹が空いてさえいればバクバク食べてくれます。

 私が猫の朝食を準備していると、あんずは足元にまとわりつき、お皿を置いた途端に食べ始めるほどの貪欲ぶりを見せますが、モモは大抵、私とあんずの様子を見ているだけ。朝食への “ワクワク感”を出しません。

 お皿を置いても、モモはすぐにがっつくことはなく、毎回くんくんとにおいを確かめてから食べています。毒が入っていないか確認でもしているのでしょうか……。うちで暮らし始めて8年、いいかげん信用してほしいものですが、性格なので仕方がないです。

モモは野良猫のような表情を見せます
モモは野良猫のような表情を見せます

魅惑のウェットフードにも興味がないモモ

 あんずがモモのお皿に顔を突っ込んで、ウェットフードを盗み食いしても、モモは“どうぞ、どうぞ”と譲ってしまいます。

 一見、丸く収まっているようにも見えますが、ウェットフードには整腸剤をふりかけてあるので、超健康体のあんずより、虚弱体質のモモに服用してもらいたいのです。なので、モモがエサのところに来ない場合は、お皿をモモがいるところに持っていくか、モモを抱っこしてエサのところまで連れてくるか、どちらかをしなければなりません。

 置いただけでは食べなかったりするので、鼻先にウェットフードを寄せるようにすると、フードの良い香りに誘われて食べてくれます。ウェットフードは美味しい、ということはわかっているのに、がっついてこないところも不思議なものです。

 では、モモは食に興味がないのかというと、そうでもなく、モモが幼猫の頃は、あんずが食べ残したカリカリを率先して食べて、丸々と太っていたほどでした。つまり、質より量のタイプでしたが、成猫になってくると、食べる量を調整できるようになったのか、体型がおちついてくれました。つまり、現在は質も量もホドホドでOK、という食の面では飼い主にとっては非常に助かる猫でもあります。

大あくびの瞬間を激写!
大あくびの瞬間を激写!

こっそりと食べる習慣

 モモは子猫のころ、野良でひもじい思いをした経験があるせいか、ついあるものをガツガツ食べてしまっていたけれど、我が家で暮らしているうちに“えさはいつでも食べられるから、ガッツく必要はない”と学習してくれたのかもしれません。

 とはいえ、まだ野良時代を忘れていない様子も見えます。

あんずは飼い主の目の前で豪快に食べることが好きですが、モモはこっそり食べるのが好きなようで、モモが食べる姿を目にすることはあまりありません。

 お皿の音がして、えさを食べているな、と思って覗き込み、食事中のモモと目が合うと、モモは“はっ! 見られた!”というような顔をすることがあります。

 家の中なのに、まるで野良猫の餌付けに成功したかのような気持ちが味わえるのは、楽しいような、寂しいような、不思議な感覚でもあります。

 警戒心が強くて神経質だけど、あんずにウェットフードを譲る優しい性格のモモの一番大好きな食べ物は何なのか、知ることができれば良いなと思っています。

(ヤスダユキ)

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この特集について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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