子猫3匹を迎える “猫社会”が生まれ、困った嚙み癖も解消!
1年のうちに3匹の子猫を迎えたというBさん宅(京都府)。よほどの猫マスターかと思いきや、猫と暮らすのはご夫婦ともに初めて。子供たちが成長し(長男15歳、次男9歳)、生活にも余裕が生まれ、友人が飼っていた猫との思い出が奥様にふとよみがえりました。「私にもいい出会いがあったらいいなぁ」
(末尾に写真特集があります)
奥様は思い立って、ペットショップに足を運びます。が、まるで「モノ」のような動物たちの扱われ方に、がっかりして店を後にしました。そんな中、友人から「誰か猫をもらってくれない?」と奇跡の連絡が! 友人宅に住み着いた猫が、室外機の下で子猫を産んだというのです。
すぐに手を挙げ、家族待望の初めての猫「とらまる」(キジトラ・男の子・10カ月)を迎え入れることに。保護したとらまるは生後1カ月程度。「とにかく可愛くて」と、まさに猫可愛がり、奥様の家事の手が止まることもしばしばだったとか。猫好きだった子どもたちも大喜び。一方、ご主人は「僕は何もしないよ」と、今でも静観する立場だったそうです。
しかし、幸せな猫ライフを送っていたところ、一家はある問題に直面します。それはとらまるの「噛み癖」です。奥様はいろいろとネットで調べ、その中でピン!と来たのが「(猫の)お友だちがいると噛まなくなるよ」という書き込みでした。とらまるがやってきて早々に「2匹目」を考えるようになったと言います。
これが効果てき面でした。あとから迎え入れた「ハク」(白・男の子・10カ月)、「あめ」(キジトラ・女の子・10カ月)のきょうだいが、とらまるのかっこうの遊び相手に! その後、とらまるの噛み癖はピタッと止んだそうです。しかし、早々に3匹飼いになるとは、予想外の展開だったようですけどね。
ハクとあめとの出会いのきっかけは、とらまるを迎えてから始めたインスタグラムを通じて、猫の「譲渡募集」をしているアカウントに出会ったことでした。そこで気になったのが、一度は新しい家族が決まったものの出戻った子猫。お目目が大きくて顔もタイプ、加えてとらまると月齢も近い、キジトラの「あめ」が奥様の心を一気にわしずかみにしました。すぐに譲渡希望の連絡を取り、トライアルが決定!
一方、ハクも一緒に引き取った理由は、預かりボランティアさんの意向と、フォロワーさんの期待の声に応えた部分が大きかったと言います。コメント欄には「兄妹2匹一緒がいいですよね!」「ハクと一緒じゃないんですか?」など、2匹同時にという願いがたくさん届きました。そんな周りの期待に奥様は、「兄妹一緒の方が幸せなのかなぁ」とポジティブに思うようになり、2匹を迎えることを決めました。
しかし、思いがけずついてきたハクの方が奥様の心の拠り所になりました。ハクは、落ち込んだ時にはすぐに膝の上にやって来て、いつも奥様のあとをついて来る“かまってちゃん”なのだとか。
他の猫たちもすでにお気に入りの家族がいるようで、長男のところにはあめが(お尻トントンが異常にうまいらしい)、次男の元にはとらまるが、まったく猫たちをかまわないご主人は誰にでも好かれるという好循環が生まれ(猫は動かない人が好き!)、まさに家庭円満。今ではむしろ「うちには3匹が必要だった」と思うように。
実は、奥様自身が3人きょうだいでした。ある時、母親に「なんで3人産んだの?」とたずねたところ、お母さんは「1対1じゃ争うこともある、でも3人だと社会ができる」と答えたそうです。そのことが今、B家の猫社会を見て、とても腹落ちしたそうです。
点でもなく、線でもない、3匹になって面となる。面積が広くなった猫空間がそのまま幸せ空間になるということか。ああ、なんと心地の良い空間なのだろうか。私、ずっとここにいられます。
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(※あめとハクのきょうだいが登場しています)
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1【俯瞰で撮る】
吹き抜けの2Fから1Fが望める住空間を活用。さらに紐じゃらしで誘って見た。
テクニック2【影を有効活用】
突然、とらまるが窓の向こうにいる「虫」に反応し、シャッターチャンス到来! お顔が見えない分、影を意識して撮影。
テクニック3【黒目】
明るい場所で撮ると猫の黒目は細くなりがち。猫写真は黒目が大きいほうがより可愛さは増すと思うので、少しだけ暗い場所で撮影。飼い主さんが惚れ込んだあめの大きいお目目を意識して。
- ミルクボランティア・きむらかおりさんのInstagram:@bunyapon0110
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