冬の公園、ビニール袋で捨てられていた子猫 猫好き夫婦のもとへ
冬の公園に3匹の子猫が捨てられていた。ビニール袋に入れられ、木につるされていた。寒空の下、そのままでは命も危なかったが、幸い優しい人に見つけられ、保護団体に託された。
公園に木につるされて
2017年12月、大阪府内のある公園。3匹の子猫がビニール袋に入れられ、木に吊るされていた。産まれたばかりのようで、目も開いていなかった。寒空の下、気づく人がいなければ、たちまち死んでいただろう。
幸い子猫たちに偶然気づいた人が保護し、ダンボール箱にカイロや湯たんぽを入れて温めてやり、一命をとりとめた。その後、子猫たちは保護団体「ワンハート大阪」に託された。
子猫たちはすくすくと元気に育った。ミャオミャオ鳴いて、フードを「早く食べたい」と要求するようになったそうだ。
譲渡予定の子猫が亡くなって
大阪府内に住む白築さん夫婦は、ワンハート大阪から2017年4月に1匹の子猫を譲り受けていた。小鉄くんと名付けて、可愛がっている。ただ、1匹では帰省の時などに留守番をさせるのがかわいそうだと、2匹目の猫を探していた。
10月にワンハート大阪のホームページで気に入った子猫をみつけ、譲渡に手をあげたという。仕事などの都合で、年明けの1月4日に家に迎えるはずだった。
「『獅子丸』という名前まで考えて、家に来るのを楽しみにしましたが、FIP(猫伝染性腹膜炎)という病気で亡くなってしまったんです。そこで、新たに出会ったのが、公園に捨てられていた子猫でした。3兄弟のうち、獅子丸に一番よく似た子猫を譲渡してもらうことにしました」
先住猫との相性も抜群
2018年2月28日、白築さんは生後3ヶ月の子猫を家に迎えた。「雷蔵」くんと名前を付けた。
「先住猫の小鉄は、雷蔵と顔を合わせると、すぐに歓迎したんです。雷蔵も、朝起きると、小鉄を探して、胸にうずくまって甘えました」
2匹は血が繋がっているわけではないが、まるで本当の兄弟のようだった。じゃれ合う時の力加減も小鉄くんが雷蔵くんに教えたという。子猫の雷蔵くんは、玄関のドアが開くと、すぐに出ていこうとしたが、“それはだめだよ”と小鉄くんが引き止める。
誰かが真冬の公園に捨てていった子猫。雷蔵くんは、生後間もなく保護されたため、人の愛情も知っていて、とても人懐っこい。温かな家で、先住猫の最高のパートナーになっている。
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