犬や猫のためのボランティア 活動はさまざま、無理なく楽しく

 公益社団法人アニマル・ドネーション(アニドネ)代表理事の西平衣里です。連載7回目は前回に引き続き、ボランティア活動についてご紹介をしたいと思います。

 連載6回目の記事は、私たちアニドネのボランティアチーム クラブアニドネの活動を紹介しました。実は、こちらの記事にとても多くの問い合わせをいただきました。ボランティアに興味がある方がたくさんおられる、ということを感じ、とてもうれしかったです。自分のスキルや時間を社会貢献のために使いたい、と思ってくださること自体が、私たち非営利活動の後押しをしてくださっているようで、勇気をいただきました。

 今回は、アニドネで支援している保護団体や補助犬育成団体のボランティアを紹介したいと思います。

 大好きな動物に関わるボランティアなら、きっと無理なく楽しくできるのではと思います。

動物関連団体のボランティア、活動内容は?

 アニドネでは、寄付を届ける認定団体が現在16団体あります。その中で盲導犬(目が不自由な方をサポートする犬)を育成している『公益財団法人 東日本盲導犬協会』という団体さんがあります。栃木県宇都宮市の自然豊かな環境で育成事業をされています。

 盲導犬というのは、生まれてから天寿を全うするまで、様々なボランティアさんのサポートを受けます。

 東日本盲導犬協会さんのHPには、ボランティア募集のコーナーがあり、詳しく紹介されています。

パピーにたっぷりの愛情とたくさんの経験を伝えてあげるボランティア
パピーにたっぷりの愛情とたくさんの経験を伝えてあげるボランティア

パピーウォーカー(仔犬飼育ボランティア) 

 パピーウォーカーはイメージしやすいですね。盲導犬候補の仔犬を生後60日から1歳になるまでの約10カ月間、家族の一員として飼育していただくボランティアです。たくさんの人と触れ合い、人間といることが楽しい、と思えるよう愛情たっぷりに元気な仔犬たちと過ごすボランティアです。別れが辛いとイメージされる方も多いですが、それ以上に10カ月の間にたくさんの思い出や素敵な経験が得られたという経験者達の声も多いようですね。我が子を送り出す気持ちに近いのかな、と想像します。

10歳で引退をしたのちに、一般の家庭で家庭犬として暮らします
10歳で引退をしたのちに、一般の家庭で家庭犬として暮らします

引退犬オーナー

 10歳になると引退する盲導犬。まだまだ元気ですから、引退犬オーナーは、お散歩に行ったり旅行に行ったり、一緒に楽しく過ごす家族です。

将来の盲導犬につながるボランティアです
将来の盲導犬につながるボランティアです

ブリーディングウォーカー(繁殖犬飼育ボランティア)

 盲導犬のお父さん・お母さんを預かり、そしてお母さん犬の場合は出産・育児のお世話をするボランティアです。ブリーディングウォーカーは誰でもがすぐにはできない気もしますが、協会の方が細かくサポートしてくれるようです。パパ犬・ママ犬の健康管理とたっぷりの愛情をそそいてあげてください。

 保護団体さんのボランティアもご紹介しますね。レスキュー活動をするにおいて、とても効率的に役割分担をしている『ちばわん』さんという団体をご紹介します。

 なんと、250名ものボランティアさんが日々奔走されている団体です。

 HPに紹介されている3つのボランティアをご紹介します。

一時的に預かっている保護犬や猫たちを譲渡会に連れていきます
一時的に預かっている保護犬や猫たちを譲渡会に連れていきます

一時預かりボランティア

 保護施設からレスキューされた犬猫たちは、家族が見つかるまで一般家庭で過ごします。保護施設がある場合はその施設で過ごすこともありますが、『ちばわん』さんでは施設は持たない方針で運営されています。動物病院に連れて行ったり、譲渡会に参加したり、預かり犬が心穏やかに過ごせるようにお世話します。

イベント運営ボランティア

 譲渡会を定期的にしている『ちばわん』さんでは、テントの設置や会場整備、来場者への案内などボランティアさんが行っています。仕事や家庭環境などで、犬猫を預かることは難しけれど動物と接するボランティアがしたい、という方にはぴったりだと思います。

運搬ボランティア

 実は、とても大事なボランティア。レスキューしてすぐに受けるメディカルチェックのため動物病院に行く時、一時預かりさんの自宅に犬を運ぶ、譲渡会に参加する時、家族候補のお宅に行く場合、と、ほとんどの移動を車で行います。運搬ボランティアの方になぜこのボランティアを選んだのか、を聞いてみました。「自宅で犬や猫を預かることは難しいけれど、空いている時間に得意な運転をして命のリレーの一端を担えるのはとても嬉しい」とおっしゃっていました。

 他にも、トリマーさんが愛護センターでボランティアトリミングを行ったり、獣医師さんが動物を病院で預かったり、医療面のサポートをしたり、とプロのボランティア参加が多いのが動物業界の特徴かな、とも思います。

 アニドネは動物(伴侶動物である犬猫)のためでもあり人間のためでもある組織です。寄付というカタチで現状を変えるために活動をしています。営利目的ではなく社会問題を解決したくて、がんばっています。

 「寄付のおかげで犬猫の命が救われました。ありがとうございます」と言われたとき、アニドネを運営していて本当によかった、と思います。寄付者の方からもよくメッセージをいただきます。「寄付しかできないけれど、アニドネを通じていろいろな団体へ寄付できることがありがたい」と。

 社会のために自分の行動が役立っていると実感できることは、人生を豊かするひとつの大きなエッセンスだと思います。

大好きな動物のため 無理のない範囲で社会貢献

 そして、この記事を読んでボランティアにトライしたくなった方へひとつだけ注意点をお伝えします。

 ボランティアに没頭しすぎて疲れてしまった、という方のお話を聞くことがあるのです。

 でも、頑張りすぎて家庭生活がおざなりになったり、身体の不調をきたしては意味がありません。

 多くの方が『少しだけ』でいいのです。自分の無理ない範囲で社会貢献をする、という流れが当たり前になれば日本はより素敵な国になると思います。大好きな動物のためなら、興味も持てるし、学びも多い。そして、喜びも大きいでしょう。

 個人的には人生の後半には、何かしらのボランティアをすべき、と考えています。子育てでも、マンションの管理組合のお手伝いでも、地域の清掃活動でも、なんでもいいと思います。育ててくれた社会に感謝のキモチを表すことがボランティアだと思うのです。

 2019年、ボランティアを生活の一部にしてみましょう。

西平衣里
(株)リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」の創刊メンバー、クリエイティブディレクターとして携わる。14年の勤務後、ヘアサロン経営を経て、アニマル・ドネーションを設立。寄付サイト運営を自身の生きた証としての社会貢献と位置づけ、日本が動物にとって真に優しい国になるよう活動中。「犬と」ワタシの生活がもっと楽しくなるセレクトショップ「INUTO」プロデユーサー。アニマル・ドネーション:http://www.animaldonation.org。INUTO:http://inuto.jp

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この特集について
犬や猫のために出来ること
動物福祉の団体を支援する寄付サイト「アニマル・ドネーション」の代表・西平衣里さんが、犬や猫の保護活動について紹介します。
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