猫の爪切り お礼のように手をペロペロしてくる不思議

爪切りに狙われているとも知らず、スヤスヤ眠るあんず
爪切りに狙われているとも知らず、スヤスヤ眠るあんず

 飼い猫の爪を切ってあげる、ということは、猫を飼うまで知りませんでした。

 木登りが必須なわけでも、獲物を捕らえるわけでもない完全室内飼いの猫にとっては、人を傷つけないためにも、カーテンなどの布に引っ掛けてけがをしないためにも、家具を傷つけないためにも……などなど、爪を切ることは必要なこと、というのが一般的なようです。

 そのことを本で知り、猫を迎える前に爪切りも用意していましたが、猫が爪を切られている様子を実際に見たのは、我が家の元保護猫、モモとあんずが初めて家に来たときのことでした。

 保護されていたNPO団体の方とともに我が家にやってきた2匹。「こうやって爪を切ってあげるんですよ」とNPOの方が見せてくれたのですが、あんずを抱っこして、まだ小さかったお手々を優しく掴み、ニュッと出てきた爪をパチパチと手際よく切っていく様は、ある意味衝撃的でした。

 猫にとって大事であろう爪を切られても、猫は意外に大人しくしているものなのだなと感心したものでした。

 しかし、大人しく切られていたのは、NPOの方が慣れていて上手だったから、と知るまで、そう時間はかかりませんでした。

 猫の動きが活発なときに捕まえて切ろうとしても、まずうまくいきません。

 無理に捕まえて爪を出しても、せいぜい1本切ったところで、大暴れしてすっ飛んで行ってしまいます。

 寝ているときも狙い目ですが、眠気より爪を切られる嫌さが勝ってしまうと、起きてどこかへ行ってしまうので、最初の頃は、押さえる係と切る係に分かれて、2人がかりで切っていました。

 サビ猫のあんずは、私の太ももや腰あたりで“フミフミ”するのが大好きなのですが、薄着の時期は爪が伸びていると、肌に爪が当たって痛いので、爪切りは必須。

 キジトラのモモは、数日置きに持病の薬を飲むので、薬を飲ませる時、人間が大ケガしないためにも、爪切りが必要でした。

 最初の頃は、おっかなびっくり切っていたので、先っちょの鋭い部分しか切れず、またすぐ伸びてしまい、頻繁に爪切りをしていた気がします。

 しかし、2~3年も経つと慣れてきて、一人でも容易に切れるようになりました。

『モモちゃん、爪切ってもいい?』『ヤダ』
『モモちゃん、爪切ってもいい?』『ヤダ』

 モモもあんずも、寝ぼけているときや、甘えに来たときに捕まえて切ると、嫌がらずスムーズに切ることができます。

 しかし、甘えているときに爪を切ると、なぜか2匹ともペロペロと手を舐めてくるのがちょっと邪魔くさいのです。

 猫が“私もお世話返しをしなくっちゃ”と思っているかどうかは謎ですが、必ず舐めてきます。

「舐めなくていいよ~」

 と頼んでも、せっせせっせと仕事のように舐めてきます。猫の下はザラザラしていて痛いので、ありがた迷惑なのですが、なかなか伝わりません。

 今年の夏は暑いせいか、モモがあまり甘えにやって来ないので、モモの爪を切るタイミングがなくて、ちょっと困っています。

 大抵キャットタワーの上にいるため、目覚めたタイミングでモモの好きなおもちゃを振って誘いますが、甘えてきたときほど上手く切ることができません。

 猫がそばにいると暑さも増しますが、やっぱりいつでも甘えてくれた方が、爪を切ったり、ブラッシングしたり、お世話がしやすいので色々便利なのかもしれません。

(ヤスダユキ)

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この特集について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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