表彰されたご長寿犬15歳、犬ドックとおもちゃで老化対策!
神奈川県の海沿いの町。今日もジャックラッセルテリアの「インディ」(オス)は緑豊かな庭を楽しそうに駆け回っている。その姿は若々しいが、現在15歳。昨秋、「ご長寿犬」として町から表彰された。
(末尾に写真特集があります)
名前の由来は映画「インディ・ジョーンズ」から。「ワイルドに育ってほしいという思いを込めました」と、飼い主で会社経営のハマさん(48)。
ハマさん、キョウコさん(48)夫妻がインディと出会ったのは、東北に住んでいた2002年。「サッカーW杯で日本がトルコに負け、ものすごく落ち込んでいたんです。そんなときふらっと立ち寄ったペットショップに、すごく悪そうな顔をした子犬がいた。その表情に思わず笑っちゃって」。キョウコさんは懐かしそうに目を細める。そして一言。
「ヤンチャすぎて、まるで怪獣でした」
◆老犬になってから靱帯を切る大けが
小さいころから、とにかくボール遊びが大好き。ほっとくと1時間でも2時間でもボールを持って来ては「投げて投げて!」。「僕もいい運動になります(笑)」とハマさん。
頭が良く、人間の言葉もすぐに覚える。「じじさまが来たよ」と言うと、大好きなおじいちゃんのことだとわかり、大喜びするのだとか。
おっちょこちょいな一面も。東北時代、近所の川へ出かけたとき、すべって落ちておぼれかけた。以来、すっかり水嫌いになってしまった。
ヤンチャゆえに、小さいころからケガは多い。
「庭に出たマムシに攻撃を挑んだところ、返り討ちにあってかまれ、別人ならぬ別犬のように顔が腫れ上がったときは驚きました」(ハマさん)
老犬になってからも、ボール遊びの最中にジャンプし、着地に失敗。右後ろ脚の靭帯を切る大ケガをして手術へ。すでに12歳だったので「歩けなくなるのでは」と心配したが、幸い後遺症もなく、リハビリで筋力をつけた成果もあって、今も元気に走り回っている。
◆老犬だからこそ体調管理には気を配る
半年に一度はドッグドックを受診。肝臓や腎臓の数値が高いこともあるが、フードなどでコントロール。「この年齢にしては上出来」と医師からお墨付きをもらっている。
ただ昨年、眼球が炎症を起こす「ブドウ膜炎」になったときはずいぶんと長引いた。「充血して目ヤニが止まらず……。なかなかよくならない状況に悩みました」とキョウコさん。そこで思い切って犬の眼科専門医を訪ねた。すると、処方された目薬が効き、みるみる回復。ホッとした一方で、若いころに比べ治りが遅いことに改めて気づく。
「特に年齢を重ねた今、長期間治らなかったら違う治療法を試してみることも大事だと痛感しました」(キョウコさん)
◆老犬の脳の活性化に?!楽しめる知育おもちゃ
元気の秘訣はズバリ、「コング」。独特な形の中に犬用おやつを入れ、それを工夫しながら自分で出して食べる「知育おもちゃ」だ。小型犬用だとヤンチャなインディはすぐに破壊してしまうので、巨大で頑丈な大型犬用を使用している。
「中のおやつをどうやって出そうかと頭を使うので、脳の活性化に役立っているみたいです」とハマさん。最近、以前のように食事の時間にフードをまとめて食べなくなったが、コングに入れると遊び感覚で食べられる。
「年齢とともに変化はあるけれど、インディが楽しく快適に暮らせるような工夫をしてあげたい」とキョウコさんは話している。
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。