ペットは何歳から高齢期? 飼い主の半数以上が誤って認識
犬や猫は6~8歳を過ぎると、一般に「高齢」とされるが、飼い主の半数以上が誤った認識を持っていることが、マーケティングリサーチ会社のシタシオンジャパンの調査で分かった。調査は東京大学大学院の日下部守昭特任教授の監修で、全国1,236人の犬・猫の飼い主を対象に行った。
獣医療の進歩やフードの高品質化などで、近年、ペットの寿命が伸び、高齢化も進んでいる。一般社団法人ペットフード協会の調査(全国犬猫飼育実態調査)によると、2015年に犬の平均寿命は14.85歳で、猫の平均寿命は15.75歳。2011年の調査と比較すると、犬で1.0歳、猫で1.4歳寿命が伸びたことになる。
今回のシタシオンジャパンの調査では、犬のオーナーの60.8%、猫のオーナーの55.0%(どちらも多頭飼いも含む)が、高齢期(7歳以上)のペットを飼っていた。
一方で、犬・猫は何歳から高齢期に入る(入った)と思っているかという質問には、「10歳から」と答えたペットオーナーが28.3%と最も多く【図1-1】、一般的に言われる6~8歳を高齢期に入る基準とした場合、ペットオーナーの52.7%が、ペットの高齢期の基準年齢について誤った認識を持っていることがわかった。【図1-2】。
また、ペットにとって適切なフードについての質問には、ペットオーナーの94.3%が、「ペットの加齢に応じて与えるペットフードの種類を変える必要がある」と回答した。
実際にペットの年齢に合わせて変えていることとしてあげられたのは、「与えるペットフードの種類」(70.5%)の割合が最も高く、次いで「与えるペットフードの量」(55.5%)という結果が出た【図2】。しかし、ペットの年齢によって必要な栄養が異なることに関しては、46.3%のペットオーナーが「知らない」と回答していた【図3】。
これらの結果を受け、日下部特任教授は「ペットが健康で長生きするためには、飼い主さんが日ごろからペットの年齢に合った健康管理の意識を持つことが重要。高齢期のペットには、 高齢により足りなくなる栄養素を補えるフード、また消化能力も衰えるため、消化の良いフードを与えることが大切です」とコメントしている。
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