「しあわせは、あったかい子犬」 それは生命のあったかさ

『スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬(Happiness is…a Warm Puppy)』(KADOKAWA)
『スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬(Happiness is…a Warm Puppy)』(KADOKAWA)

 子どものころ、近所の犬に追いかけまわされ、飛びつかれたことから「ずっと犬が苦手だった」というと、たいていの方から「ウソでしょ?」と大げさに驚かれます。

 その理由は、私が大のスヌーピー好きで、スヌーピー関連のムック本が出ると度々取材をしていただくほどの国内屈指の(!)コレクターだからです。

 グッズのみならず、コミックは日本の版元が「鶴書房」時代、「角川書店」時代を含め、そろっているし、件のムックや絵本、イベントの写真集なども出れば必ず買っています。

 そんなスヌーピーの本の中で、「表紙買い」してしまったのが『スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬(Happiness is…a Warm Puppy)』でした。発行は2005年6月ですから、「長女」ピンを迎えて、ちょうど2年目のころ。

 もともとスヌーピーが好きだったことに加え、表紙が『PEANUTS』の人間のキャラクターのなかでも私がいちばん好きなペパーミント・パティがスヌーピーをギュッと抱きしめている絵だったこと。加えて、「しあわせは、あったかい子犬」という谷川俊太郎さんの訳が、グッときたからです。

 この本は、1962年にアメリカでベストセラーになった同タイトル本の、79年に発表されたフルカラーバージョンの日本語版。他にも「友達といっしょ」「分かちあい」「それぞれに好きなもの」といった谷川さんの絶妙な訳と、スヌーピーやPEANUTSファミリーの絵がつづられているのですが、タイトルは「あったかい子犬」なのです。

 この季節、ココやハンターが傍に居てくれると、本当に、そういう気持ちになります。

 実際、人間よりも1~2度、体温が高い犬と一緒にいれば、夜は湯たんぽ要らず。昼間、仕事をするときでも、ハンターがひざにのってくれさえいれば、上着もひざ掛けもがなくても、快適に仕事ができます。

 でも、この時期だけではありません。先代のピンにも、ココにも、そして新入りのハンターにも、「この子といることが私の幸せなのだ」と、いつも心から思っています。

 この「あったかい」感触や、柔らかさ、かわいらしさは、「器物」などではない、「生命」なのだと改めて感じる瞬間でもあります。

 犬と毎日一緒に居れば、そりゃあタイヘンなこともたくさんあります。朝、起きて、廊下にオシッコの水たまりがあったり、疲れて帰宅したとき、トイレ以外の場所にウンチを見つけたりする日は正直ウンザリすることもあります。

 何度も書かせていただいているように、ピンと週に何度も動物病院通いをしていたときは、精神的にも経済的にも本当に苦労をしました。

 でも、そうした気持ちを一気に忘れさせてくれるのが、ココやハンターのあったかさ。そして、何もかもがあったかかったピンとの思い出です。

「しあわせは…あったかい子犬」。私にとっては、どんな名著よりも大切な一冊なのです。

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。「踊る!さんま御殿!!」「ノンストップ!」などを構成。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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