ハンターにしつけができない理由は〝見えないプロフィル〟
推定3~5歳と聞いている保護犬のハンターは、ミニチュア・ピンシャー3匹目の私からしてみると、限りなく2歳に近い3歳なのではないか……という話はこれまでにも書いてきました。
正式譲渡になってから2カ月目ぐらいのころから徐々に〝本性〟を出し始めたハンターは、とにかく家にあるモノをかんだり、かみちぎったりするのが大好き。
最初の「マイブーム」は、私が毎週お世話になっている名古屋のホテルの名前入りスリッパでした。見つけるやいなや、かじってボロボロにしてしまいます。
次に好きなのはうちわで、このあいだも、くまモンのうちわをボロボロにしたばかり。
最近では、私がコレクションしているスヌーピーのプラスチック製おもちゃを椅子にのぼってまで取りに行き、解体しています。
以前、ちょっと目を離したスキに家具の滑り止めをかじって、それが奥歯に挟まり、「病院騒動」を起こしているハンターですから、かじっている音が聞こえようものなら、素早く飛んでいって取り上げています。
でもそこで、ハンターのことを叱れないのです。私だけではありません。ピンやココのしつけに、かなり厳しかった夫も、ハンターに嫌われたくない一心で、全く叱らないのです。
私が叱れない理由は、〝見えないハンターのプロフィル〟にあります。
どうして、寒い中を首輪もせずにミニピン3匹で連れ立って大通りを歩いていたのだろう。どうしてハンターは白髪まじりなのだろう。どうしてハンターは、まるで月形半平太のように、顔に切り傷があるのだろう。
私の想像はどんどん悪いほうへと膨らんでいき、きっと虐待されていたに違いない。真正面から鋭利なモノで切られたに違いない。だからハンターは正面からなでようとすると逃げてしまうのだ……。
そこまで想像が悪いほうへと膨らむと、もう2度とハンターにはキツイ言葉だったり、もちろん、手で頭や身体をはたいたりは、絶対にしてはならない……と思ってしまうのです。
とはいえ、ハンターは8割がた、トイレを成功させるし、お散歩は上手。そして、「ストップ」という号令で止まることだけは、できるのです。
トレーナーさんについて、「ノー」も「タッチ」も「ダウ~ン」も「ステイ」も完璧だったピンや、見よう見まねでそれらを習得したココに比べると、なんにもできないハンター。でも、表情や性格がかわいくてかわいくて、私にはもうハンターがいない生活は考えられないのです。だから、いつか、しつけやトレーニングをしなくてはなぁと悩む日々です。
そんなハンターと譲渡会で出会ってから、はや半年が過ぎようとしています。
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