「本当にありがとうね」 8月30日に18歳の誕生日を迎えた愛犬「ココ」
8月30日に、「ココ」が18歳の誕生日を迎えました。
昨夏、ゆるゆるの血便が続き、体重が1kg台まで落ちてしまったときは、「もうダメかもしれない」と覚悟を決めたものです。
が、『動物医療センター赤坂』で血液検査をしていただいた結果、西田純平院長から「この数値なら回復が見込めると思います」と言っていただき、毎日、皮下点滴を続けた結果、約2週間後、嘘のように回復。
体重もみるみる増えて、家中を歩き回るので特に細くなっていた後ろ脚に筋肉までついて、元気いっぱいでいまに至ります。
元気いっぱいに迎えた誕生日
実は今夏も一度、“血便事件”があり、「あぁ、ついに……」と覚悟しかけたのですが、今年は1回、点滴をしていただいただけで元気になってくれました。
いまは前回も書かせていただいた「ロザイ」のお水と、「マル」に出していただいたサプリメント「アンチノール」を1日1錠、続けてた結果、脚がおぼつかなくなったり、水を飲んだりご飯を食べたりするときにペタンと床に座り込んでしまうこともなくなりました。
果たして、元気いっぱいで18歳の誕生日を迎えられたのです。
前日に買ってきたケーキを朝、大喜びで食べてくれたココ。目が見えなくなって何年も経つのですが、部屋のどこにいても、ちゃんと自分のベッドに戻ってこられるし、3箇所ある水飲み場の位置も全て把握しているココ。
「ココちゃんは本当にすごいね~」と1日に何度も声に出してほめているのですが、そんなときは上を向いて誇らしいような表情をしてくれます。
正真正銘、“犬”
「ピン」と同じ、沖縄の「ハウスドッグ」出身で、ブリーダーの島袋和則さんのところに成犬になるまでいたココは、母親違いではありますがピンの妹です。父親の名前は「コクモ」。島袋さんがブリーダー業を辞めてチャンピオン犬の飼育に専念する(当時)というタイミングと、我が家が「ピンのためにも、もう1匹」と臨んだタイミングが合致。成犬になるまで島袋さんのもとにいた、いわば『ハウスドッグ』”最後の犬“がココでした。
「母親が極小犬なので、これ以上、大きくはならないと思います」という島袋さんの言葉どおり、ココは大きくなってもずっと2㎏台前半という小ささです。
生涯、のんきな顔のままだったピンに比べ、ココはかなりの間、険しい顔をしていました。性格や考えることも「人間なのではないか」と勘違いさせるほどだったピンと異なり、ココは正真正銘、“犬”なのです。
ピンが虹の橋を渡って行ってから、ピンに代わって我が家を守ろうともしてくれていました。誰かが部屋まで入ってくると、ココは吠えて番犬の役割をしてくれます。
我が家の生き字引
そんなココがホッと息をつくのは、私と一緒にバルコニーに出て、天国のピンとお話をするとき。「ココ、お空でピンちゃんが守ってくれているよ」と私が話しかけると、“ピン”という言葉の響きに瞬時に反応して空を見上げるココです。
保護犬のハンターとマルが我が家に来てから、どうしても2匹にかかりきりになることが増えましたが、ココはヤキモチを焼くようなことはありませんでした。
でも昨年、毎日のように病院通いしていたときのココは、私のことをすごく頼ってくれたし、抱っこすると私の胸に顔をスリスリしてくるような意外な一面を発見し、それからはよく「ココ、抱っこするよ」と声をかけ、抱き上げてナデナデしています。かわいいです。
実は昨夜、まだ目が見えていて、読者の皆さんにも「かわいい」と言っていただけるような写真を探すため、ケータイをいじっていたとき、あることに気づきました。
ココは、ピンもハンターもマルも「知っている」ということです。18歳も生きてくれていて、我が家にも16年半もいてくれているので、我が家のワンコの歴史の“生き字引”がココなのです。
目が見えなくなってからのココの顔はぬいぐるみのようで、私にとっては、これまでとはまた異なるかわいさで、愛おしいです。
「ココちゃん、本当にありがとうね」と、今朝も声をかけました。もうすぐ敬老の日ですよね? 去年、「アニコム」さんからのメールで、ココは“小型犬部門”の5000位あたりだったと記憶していますが、果たして今年は何位まで上昇しているやら……。
老犬ココとの暮らしが、まだまだ続きますようにと願うばかりです。
(次回は10月12日公開予定です)
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