この2つの頭が愛しい……
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愛猫2匹の徒然 口内炎で動物病院を受診した猫と水の温度にこだわる猫

 我が家の愛猫、元保護猫のキジトラ「モモ」とサビ猫「あんず」は12歳。2匹とも大きな病気になったことはないものの、モモは常に小さな不調に悩まされています。一方、あんずはいつも元気で、飼い主にさまざまな要求をし続けております。

 今回はそんな猫2匹の、最近のトピックスについてお話します。

口内炎が再発した老猫モモ

 モモは一時肝臓が悪くなり、投薬の日々を送ったのちに、元気になりました。しかし最近、またなんとなく食欲がなく、より動きが少ない雰囲気のモモ。また肝臓が悪くなってしまったのかもしれない……。心配になり、近所の“名医”であるおじいちゃん獣医師さんのところに連れて行ってきました。

 先生に、食欲が減退していることを話すと、先生はモモの体のあちこちを触り、口の中を覗くと「口内炎だね~」とおっしゃいました。

 老猫は口内環境が悪くなりやすいとはいえ、モモは若い頃も口内炎になったことがあり、その影響で1本歯が抜けてしまったことも。たまに発病するので持病のようなものなのです。その度に、抗生剤の投与などで様子を見てきました。

モモに起こされたあんずと、寝る前に毛づくろいするモモ

 免疫力の低下から起きるという口内炎。モモは幼猫の頃から免疫の問題には悩まされ続けていて、持病の皮膚病も免疫の問題が関係しています。

 我が家に迎えた生後半年頃の頃は、あんずと同じく耳にカビができる病気を持っていましたが、塗り薬ですぐに治ったあんずに対し、同じように薬をつけていてもいつまでも治らなかった記憶があります。これも免疫が関係しているようです。

 ちなみに私自身も頻繁に口内炎になるものの、口の中の一部だけの炎症である一方、モモの場合は口の中全体らしいので、そりゃつらくて食欲も減ります……。

ワンコイン動物病院!?

 先生も、「投薬して治ってはまた再発するので、いたちごっこになってしまう」と話してくれました。

 そして先生は、おもむろにモモが乗っている診察台に塗り薬をニュルっと出し、先生自身の指に塗り付けました。おもむろにモモの口をこじ開け、嫌がるモモをもろともせず、指でぐりぐり~っと口内全体に薬を塗りました。その辺にあった布巾で診察台に残った薬を拭き、先生の手も何やら適当に拭いていました。……さすがベテランの佇(たたず)まいです。

幼いころから体の弱いモモ

 錠剤を5粒処方してもらい、これを半分にして1日置きに飲ませることになりました。

 そして、お会計を聞くと、「あー500円」と。先生……。本当に……?

 動物病院のワンコイン診察など、あまり聞いたことがありませんが、確かにここにはあるのです。

 ワンコインでは薬代を負担できているのかどうかも、定かではありません。頼むから、薬代だけでも全額出させていただきたいものです……。

水の温度にこだわる猫

 帰宅すると、モモはお得意のテレビの裏側に隠れてしまいました。

 一方あんずは、のんきに「何か楽しいことでもしてきたのー!?」みたいな感じでニャーニャーうるさくまとわりつき、モモがさっきまで入っていたキャリーバッグの周りをぐるぐる回ったりしていました。

 そんなあんず、最近はカリカリやオヤツの種類だけでなく、水にもこだわるようになったんです。

 猫用の水は、玄関とえさ場(リビング裏手の本棚の下)に置いていますが、あんずはなぜか玄関に置いている水が大好きで(色違いの同じ器を使用)、ほとんどえさ場の水は飲みません。こっそり感が良いのではないかと思っています。

玄関に置いている水が好きなあんず

 毎日新しい水に変えていますが、ゴミが入ってしまったときや、すでにモモが飲んでいて、なんとなく濁りがあるように見える場合、もしくは何となく気に入らない時に「水を替えてー!」とせがむのです。

 あんずの「水を替えて欲しい」というサインはこんな感じです。

 まず、水を飲みにいったとき、「あ、替えてほしいな……」と感じると、振り返ってその場で「ニャー!」と主張します。で、私が近くにいればその場で「ニャー!ニャー!」と騒いぎながら「水を替えて!オヤツでも遊びでもなく、水を!」と言いたげな顔で佇んでいるんです。

 私が近くにいない場合は、割と早めに諦めて、そのまま飲んでいるようですが。

 そんな感じで最近は、水を替えたばかりであっても、“少しぬるめの水”をせがむようになったのです。

 少し前にあんずにせがまれて水を替えると、飲もうとしてやめて、私のほうを振り返ってひと鳴き「ニャー!!(これじゃニャイ!)」。

 「えー!替えたばっかりじゃん!」と言いながら、思い出したんです。

 そういえば前回は、たまたまぬるめの水を出したら、喜んで飲んでいたっけ……ぬるい方が好みなのかな?と、ぬるい水に替えてやると、喜んでペチャペチャ飲んでおりました。

 オヤツ、遊び、毛づくろいだけでなく、要求がどんどん高まり、その願望を叶えていくあんず。なんだか長生きしそうだなぁ……。と感じています。

 モモの口内炎も、良くなりますように……。

(次回は1月18日公開予定です)

【前の回】ひざに猫、抜け毛も減少 猫も飼い主も快適な秋がやってきた!

安田有希子
2015年からsippoにて「猫アレルギーですけど」の連載開始。2匹の元保護猫と暮らして4年目に猫アレルギーが発覚するも、平和に暮らす。猫の好きなパーツは、小さく並んだ門歯。幼少の頃「うちのタマ知りませんか?」のすごろくに大ハマりした年代。栃木県出身。

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この連載について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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