坂上パパ、思いがけない出来事に涙があふれて… いつかその日は来る、だからこそ
こんちわ、坂上です!
前回、ご近所の「花ちゃん」というワンちゃんのお話を書かせて頂きました。
「歩けるのがうれしそうで」
「高齢で歩くことができなくなったので、ワンちゃん用の車椅子を作りたいんだけど」と、飼い主である漁師のお父さんから相談され、知り合いの方を紹介。
お父さんは、「無事に車椅子届いたよ!」と。
「ヨチヨチだけど歩けるのがうれしそうでさ!」と、喜んでくださっていたのです。
それから数週間後――。
たった今、漁師のお父さんの息子さんとお会いしまして、息子さんとはあいさつ程度しか交わしたことがなかったのですが……。
「無事に来ました」と、息子さん。
「あぁ、よかったです」
当然、車椅子が届いた件だろうなとおもったのですが、なんか嫌な予感がしたので後を追いかけたんです。
で、「車いすが来たって話ですよね」と、わたしが改めて問い掛けると……。
「いえ。三日前に逝きました」と。
「来ました」ではなく、「逝きました」だったんです。
息子さんは声を震わせ、泣いてらっしゃいました。
花ちゃんは18歳でしたので、大往生です。
でも、大往生だろうがなんだろうが、家族を失ったわけですから。
わたしはペットというワードは好きではないのですが、動物に関心のない方々からしたら、「ペットが死んだくらいで」となるのかもしれません。
「家族ってさ、ペットでしょ」と。
そういった考えの方々に対してああだこうだ言うつもりはないんです。
ただ、わたしたちにとったら同じ命であり、やはり家族なんです。
どれだけ彼ら&彼女らに救われたことか。
それに対して、果たして我々は相応の幸せを与えられていたのだろうか?
動物と暮らしていた方ならば、誰もが一度は自問自答したのではないでしょうか。
1日1日を楽しんでほしい
でも、花ちゃんは幸せだったとおもいます。
息子さんの涙を見れば、ね。
別れ際に息子さんが……。
「車椅子、さかがみ家で必要ならば持って行きますので、遠慮なく使ってやってください」と。
わたしは、「ありがとうございます」というのが精いっぱいで、逃げるように息子さんに背を向けた途端、涙があふれ出てしまいました。
彼ら&彼女らの命の寿命は短く、はかないです。
だからこそ、一日一日を楽しんで欲しい。いや、安心して過ごして欲しい。おいしくご飯を食べて欲しい。尻尾をビュンビュン振って欲しい。
そのために、今日も粛々とお世話をさせて頂きます。
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