坂上パパ、ご近所さんの言葉にほっこり 犬や猫を「家族」と言うのは簡単だけど
こんちわ、坂上です!
お世話になっているご近所さんのお宅に、花ちゃんという高齢の雑種のワンちゃんがいるのである。
ふらっと現れる花ちゃん
ただ、この花ちゃんはほぼほぼ放し飼いをされており、お散歩の際もノー・リード。
我が家のワンコたちをお散歩させていると、どこからともなくフラっと現れ、微妙な距離を保ちながらついて来るのです。
正直、都会から千葉県に越して来たわたしとしてはけっこうな衝撃だったのですが、他のご近所さんたちから話を聞くと、花ちゃんが若かった頃にかまれたという方がけっこういることが判明し、更に衝撃!
ただ、なんやかんや言いながらそんな花ちゃんをみなさんが許容している感じがとても心地よく、郷に入らば郷に従えではないですが、運よく我が家は人間もワンコたちもかまれたことはないので、今となっては当たり前のように共存させて頂いております。
お父さんからの相談
で、そんな花ちゃんなんですが、高齢ということもあり足元がおぼつかなくなってきたようで、先日、飼い主であるお父さんから相談を受けたのです。
「あんたの動物の番組でさ、ワンコの車椅子の話やってたろ。アレ、紹介してくんねぇかな」と。
その言葉を聞いた時、わたしの中で二つの感情が沸き上がりまして……。
ひとつは、シニアということはわかっていたけど、花ちゃんもそこまでの年齢にとうとうなっちゃったんだといった、親目線の感情。
もうひとつは、なにがあろうと最後まで花ちゃんの面倒をみようとしているお父さんの強い意志を感じ、どこかで安堵(あんど)した自分がいました。
ワンコやニャンコを家族と言葉にするのは簡単ですが、そう言っておきながら自分が不測の事態に追い込まれた際、ワンコやニャンコを犠牲にしている人がけっこうな割合でいるのも事実なわけで……。
放し飼いを表向きに肯定することは、今のご時世なかなか難しいとはおもうのですが、わたしはお父さんが花ちゃんの晩年を、可能な限りより良い形で過ごさせてあげたいんだなという思いを尊重したいといいますか、「花ちゃん、いいご家族に出会えて良かったね」と。「最後の最後まで、お父さんたちは花ちゃんのそばにいますからね」と。とてもほっこりとした気分に包まれたのでございます。
これからも一日でも長く
動物を迎え入れた以上は、看取(みと)るまで面倒をみるのは当たり前。
ですが、当たり前のことができない人間が多いからこそ、各動物保護団体が休む暇もなく活動をせざるを得ないわけで、命を預かる覚悟を持って共に暮らすと決めたならば、なにがあろうと自身の身を削ってでも守るのがほんとうの意味での責任なのではないでしょうか?
花ちゃん……お父さんが、花ちゃんのために車椅子を作ってくれるそうですよ。車椅子が来たら、また我が家の子たちと一緒にお散歩できますね。
その時は、おじさんがそばにいるから安心してください。
これからも一日でも長く、我が家の子たちの遊び相手になってくださいね。
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