11歳になりました
11歳になりました

ビビりの「モモ」まで! 留守番中に猫たちがノリノリで遊ぶキャットシッターさん

 このゴールデンウィーク中にそれぞれ11歳になった、我が家のサビ猫「あんず」とキジトラ猫「モモ」。変わらず元気です。

 ゴールデンウィーク直前、実家に帰省することになり、久しぶりに猫だけで2日半ほど過ごすことになりました。1泊まではえさや飲み水を増やすことで対応できますが、2泊以上はやっぱり心配。ということで、馴染みのキャットシッターさんに、猫のお世話を4年半ぶりにお願いすることにしました。

(末尾に写真特集があります)

信頼できる人気キャットシッターさん

 シッターさんがしてくれるのは、合いカギで留守中の家に入ってもらい、猫のえさやり、飲み水の交換、猫トイレの掃除、換気、そして猫と遊んでお留守番のストレスを軽減させてくれること。

 そのシッターさんが開業して間もなく、たまたま知ってから、あんずとモモのお世話を4~5回お願いしたことがあり、全幅の信頼を寄せています。

サビ猫
シッターさんが持ってくるおもちゃは全部好き

 私と同年代の穏やかな女性で、猫が喜ぶ手づくりおもちゃを持参してきてくれるなどの細やかな心配り、安心できる猫への接し方などで、あっという間に「予約の取れない人気シッターさん」となったのも頷けます。今回予約がとれたのも、たまたまキャンセルがあったためでした。

 えさのやり方などに変化がないかどうかの確認のため、事前に我が家で軽く打ち合わせをすることになりました。

シッターさんに腹を見せるあんず、隠れるモモ

 シッターさんが我が家に上がり、腰をかけてすぐ「にゃぁ、にゃぁ」と甘え声を出しながら、トコトコあんずが近づいてきました。

「覚えていてくれたの~ありがとう~」と、顔をほころばせるシッターさん。あんずはなでなでされてゴロゴロ喉を鳴らし、ゴロンとお腹を見せておりました。

 あんずはお客さん全般を歓迎する猫ではありますが、ここまで最初から気を許すのも、やはり覚えていたからなのか。でも、猫って3年の恩を3日で忘れるんじゃなかったっけ? シッターさんは生粋の猫好きだから、あんずが心を許しているのだろう、とそんな風に考えていました。

キッチンマットに猫
シッターさんにお腹を見せるあんず

 一方モモは、当然のようにチャイム音と共に姿を消し、物音ひとつさせずにどこかで過ごし、出てきたのはシッターさんが帰った30分後という有様。留守中にシッターさんが来てくれたときも姿を隠したまま、ということもあり得ます。

 シッターさんは「モモちゃんにとってストレスにならないよう、当日姿を見せなかった場合はそっとしておきますね」と配慮してくださります。

40枚以上の写真にノリノリの猫たちの姿が

 そして家族で帰省し、留守中の2日目、シッターさんからLINEメッセージが。開くと、お世話の内容が細かく記載されていて、新しいえさや水、猫らの様子はもちろん、排泄物まで写真はなんと40枚以上!

わくわくおもちゃを見つめる2匹

 あんずが楽しく遊ぶ写真は想定内でしたが、なんとモモまでノリノリで遊んでいるではありませんか……!

シッターさんと遊ぶモモの姿が!

 鳥の羽をちょいちょいしたり、あんずと並んでおもちゃを見つめたり…とても楽しそう。私まで嬉しくなりました。

この生き生きとした表情!

 モモは猫好きの人にですら、そう簡単に心を許す猫ではないので、やっぱりシッターさんのことを覚えていたとしか思えません。3日でなんて、忘れない。4年半も前に会った人を覚えていられるんです。

 シッターさんのメッセージには、こうありました。

「モモちゃんは最初ビクビクしていましたが、あんずちゃんと遊んでいると『この人、すごく遊ぶ人だ』と思い出してくれたのか、一緒に遊んでくれました」

 いつもぼーっとしているモモの記憶に残るほど、楽しい遊びを提供してくれるシッターさん。猫たちに好かれないわけがありません。

帰宅すると“おしゃべり”になった猫

 それにしても、留守の間に愛猫の写真が見られるなんて、幸せすぎる……。そして、この安心感。翌日、何の心配もなく帰宅できました。

 すると、猫らは「にゃぁ、にゃあ」と近寄ってくるので、おやつをあげて落ち着かせようとしたのですが……。おやつをもりもり食べたあとも、にゃぁにゃぁと帰宅した私たちのまわりをぐるぐる。

しゃべる猫
おしゃべりするあんず

 なでたり、遊んだりしても、なんだか落ち着かず、2~3時間経ってからようやく落ち着いていました。

 シッターさんにお礼と、「2匹がにゃぁにゃぁ話しかけてくる」という話をすると、こんな答えが。

「きっと、あんずちゃんもモモちゃんも、ご家族がいなかった間の話をしたいんですよ」

 なるほど……!そんな風に考えたことがなかったけど、猫だって寝てばかりいるけど、飼い主とのコミュニケーションを楽しみにしていたんだよな……。

 シッターさんの言葉のおかげで、より一層、猫とのコミュニケーションが楽しくなったのでした。

(次回は6月16日公開予定です)

【前の回】ビビりな「モモ」と社交的な「あんず」 それぞれ異なるかわいいところベスト3

安田有希子
2015年からsippoにて「猫アレルギーですけど」の連載開始。2匹の元保護猫と暮らして4年目に猫アレルギーが発覚するも、平和に暮らす。猫の好きなパーツは、小さく並んだ門歯。幼少の頃「うちのタマ知りませんか?」のすごろくに大ハマりした年代。栃木県出身。

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この連載について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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