好きだったヨーグルト「結構です」 好みが変わる?我が家の猫のおやつ事情

 どこへも行けない夏も2度目。飼い主は2回目のワクチン後の副反応もなんとか乗り越え、我が家の6匹も平穏な日々を過ごしています。が、飼い主が在宅することも増え、彼らの細かな変化にも気づけるようになってきた気がします。

(末尾に写真特集があります)

猫のおやつは決まったものだけに!

 猫に人間の食べ物をあげるのは、よくありません。それは重々わかっているのですが、我が家の猫たちは全員保護猫。一匹(病院で生まれたエンマ)を除いて、みんな、大なり小なりの野良猫経験があります。

 そのせいなのか、人間の食べ物の匂いや気配がすると、ザワザワと色めき立ちます。残り物をお鍋や皿に乗せて、放置しておくこともできません。必ず猫の手の届かないところ(パントリーに入れるか、電子レンジの中に一時退避させるか)で保管する必要があります。

 それでもどうしても欲しがることがあります。猫とのコミュニケーションをとるために、おやつが有効な場合もあります。

 そこで我が家では一部の食品に限って、おやつとして猫に与えてもよし、と決めています。

 その代表的なもののひとつが「ヨーグルト(無糖)」。

 私が朝食にシリアルと共に食べるのですが、パッケージを冷蔵庫から出した瞬間に、みんなが寄ってきます。スプーンですくってお皿に移したあとのスプーン、もしくはシリアルを食べた後の皿をなめさせてあげる程度ですが、朝晩のキャットフード以外の「何か」にありつけるのがうれしいようです。

あんなに好きだったヨーグルトなのに?

 ヨーグルトについてはタイミングによって「ボーナス」が加算されることがあります。それはパッケージひとつ分を食べきったとき。

 プラスチック容器の内側には、まだまだヨーグルトがこびりついています。これを器ごともらえるのが、彼らのにとってはボーナスなのです。

 歴代の猫たちもヨーグルトは大好きでした。私が20年ともに暮らしたアーサーは、空っぽの器をすっぽりとかぶり、まるで「ヨーグルトモンスター」!

 前が見えないのでふらふらして、椅子の脚にコン!とぶつかっても怖がるそぶりすらありません。「しゃり、しゃり……」とうれしそうに器をなめる音だけが響きます。

「妖怪ヨーグルトなめ……って……なんか健康的だよね」

 そんなアーサーを眺めては、夫と笑ったものです。

 アーサー以外の子たちも、みんなヨーグルト(ほか、砂糖や塩を入れない乳製品)は大好きだったので、てっきり猫はヨーグルト好きだと思ってたのに……。

 最近、末息子のアルがあまりヨーグルトを喜ばなくなったのです。

 ほんの子猫のころには、頭から容器をかぶっては「ヨーグルトモンスター・Jrだあ!」なんて、私たちを笑わせていたのに!

 空き容器をかぶらなくなっただけでなく、お皿に残ったヨーグルトにも興味なし。スプーンですくって差し出しても、匂いだけかいで「……結構です」ときびすを返して行ってしまいます。

 一体なぜ?

猫
私のひざでまったりくつろぐクリス。この子はお豆腐が大好きでした。

素材の味にこだわる男?

 ヨーグルトをあまり好まなくなった、とはいえ、おやつが欲しくないわけではなさそう。かといって、そんなにあれやこれや、あげるわけにもいきません。

 アルは、何を一番喜ぶのか……しばらく観察した結果、どうやら
・ゆでた鶏むね肉(味付けなし)
・ゆでた豚肉(ロース薄切りの冷しゃぶ、味付けなし)
・焼き魚またはおさしみ(もちろん、味付けなし!)

 を一番喜ぶらしいことがわかりました!

「要するに、素材の味を損なわない食べ方が一番いい、ってか?」

 やれやれ。我が家で一番、口の肥えたオトコになったらしい、アル。

「エンマを見てごらんよ。一番の好物がモヤシだよ? 一袋25円だよ?」

 うーん。そういう問題か?

 ちなみにエンマは、モヤシからキュウリの細切り、キャベツの芯(の細切り)へと守備範囲を拡大。要するに細くてシャリシャリしたものが好きみたいです。

 そしてヨーグルトは、相変わらず、アル以外の全員に大人気。

 空き容器に頭を突っ込む「技」はアルの妹、ベルが引き継いだようです。

 食い意地王子・エンマは……。

 手を突っ込んでは奥のほうについてるのをぬぐってはなめ、ぬぐってはなめ。なんとか底のほうのヨーグルトにたどり着こうと必死です。

「これって……もはや別の意味で、モンスター級に器用なんじゃない?」

猫
食いしん坊王子・エンマ。器用に手を使って底のほうのヨーグルトも残さず食べます

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浅野裕見子
フリーライター・編集者。大手情報出版社から専門雑誌副編集長などを経て、フリーランスに。インタビュー記事やノンフィクションを得意とする。子供のころからの大の猫好き。現在は保護猫ばかり6匹とヒト科の夫と暮らしている。AERAや週刊朝日、NyAERAなどに執筆中。

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