トライアルの失敗から学ぶ！ 新入り猫は１匹よりきょうだい猫２匹のほうがいい？
3年前には病気で片目を失い、また1年前に兄のように慕っていた兄妹猫が亡くなり1匹に。飼い主さんはすっかり元気をなくした愛猫ココのために、保護猫を迎えようと検討を始めました。
ただ懸念もあったと飼い主の麻衣さん（41歳・東京都在住）は語ります。それはココがシニア期（当時11歳）に突入していたこと。新しい猫を迎えることで逆にストレスになるのではないかとの心配がありました。
そんな中、家の近所で生まれた子猫1匹をご縁あって迎えることに。しかし、先住猫ココとの相性云々より、人間に対して凶暴的になり手に負えなくなり……。結果、麻衣さんの家でのトライアルは失敗しましたが、現在その猫はきょうだい猫とともに穏やかに暮らしているそう。
でもここに多頭飼育が上手くいくヒントが隠されていようとは！
もしかして？ 2匹がいいのでは？
次に茨城県から新しく迎えた生後2カ月半の「イヴ」と「エル」の姉妹猫（現在8カ月）は無事に正式譲渡となりました。前回のトライアルが失敗した事情を知った保護主さんから「2匹は複数の大人猫たちと暮らし、人間のことも大好きなので互いに不幸になることはない」と後押しがあり、また麻衣さんもきょうだい猫と一緒に暮らすよさを思い返し、今度はきょうだいで迎え入れたかったという思いも合致しました。
最初こそは怯えて威嚇するココでしたが、今回は対面のタイミングや住み分けも練りに練って、最近ようやく3匹が仲睦まじく床の上でゴローンと、寝姿が見られるようになったとか。
イヴとエルが大運動会を始めると、ココはキャットタワーの上段から高みの見物です。その光景を見た麻衣さんは改めて2匹同時に迎え入れてよかったと思い、掛かりつけの獣医の「シニア猫が子猫1匹を相手するには荷が重い」という言葉も今はすっと腹落ちするのです。
しかし、ココが何もしないわけではありません。日々、追っかけられ、少しキレては追い回し、でも気付くと明らかに1匹でいた時よりも元気を取り戻したようだと麻衣さんもニンマリ。さらによかった点もあったようです。
りっちゃん、お姉さんになる
人が大好きで活発な性格のエルに対し、臆病な性格だというイヴ。なるほど、この日もなかなか出てきません。そんなイヴですが一人娘の「りっちゃん（3歳）」が大好きで、相思相愛。
「イヴー、お姉ちゃんのところにおいでー」と妹のように可愛がり、また積極的にお世話をする我が子の姿に「いいお姉さんになったなぁ」と成長を喜ぶ夫婦でした。
折り合いは猫も人間も
しかし、すべてが上手くいったわけではありません。それはご主人に猫アレルギーの兆候が出たこと……。その原因は子猫がきた当初、寝室のケージで隔離したこと、活発に動き回ったことにあるのではないかと。
今は3匹が自由に部屋を行き来するようになり密度は軽減。こまめに清掃し、各部屋に空気清浄機を設置したことで症状は軽減されたようです。
猫同士の折り合いがついた今、今度は人間が猫たちに合わせる番だと、いいことも悪いこともひっくるめて、覚悟を決めたご家族。その判断を私も支持し、拍手と尊敬の念をココに送ります。
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1〜3【部屋の照明を活かす】
部屋の明るさが足りない場合は、部屋の照明をつけて撮影しよう。この時、注意するのが同じ種類（色味）の照明だけに統一すること。この日は暖色系のライトだけ使用し、色温度を3000Kに設定して撮影。光の種類が一つだと後処理も楽になる。
テクニック４【広角で撮る】
子猫のジャンプ力を予測して、広角レンズで構える（使用レンズは24mmで写真は一部トリミングして掲載）。
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