犬の筋肉の役割は7つ! 柴犬の筋肉を学ぶ②
マッチョな人が好き、筋肉に惚れ惚れしちゃう……ってな人も意外と多いようだが、愛犬の筋肉について意識したことはあるだろうか。犬の筋肉はどんな役割をしているのかなど、筋肉にまつわるアレコレを詳しく学ぼう。
Text:Hiromo Mizoguchi Illustration:Yuko Yamada
監修:高崎一哉先生
主な筋肉の役割
身体を動かす上で欠かせない筋肉は、全身いたるところにある。どのような動きをしているかなど筋肉の役割について紹介しよう。
犬の筋肉の役割にはいろいろなものがある
身体のどこにある筋肉かによって、それぞれ名称や働きには違いがある。主に上に説明しているものがあげられる。
そして犬の筋肉の役割としては、大きく分けると次の7項目となる。
身体を動かす
なんといっても筋肉の役割において一番重要なのが、身体を動かすということだ。骨格だけでは当然身体を動かすことはできない。筋肉があることで思い通りに動かせるようになる。
内臓筋など身体の中の組織や器官も筋肉によって動かされている。筋肉は生命維持のためにも欠かせない。
関節を固定する
骨と骨とをつなぎとめることも、筋肉の大事な役割のひとつ。骨の周りにある筋肉や靭帯などによって、関節は固定されている。関節部分に負荷をかけると、靭帯を切ってしまったり、筋肉にも影響を及ぼす。例えば、人が、激しい運動をしたわけでもないのにひざを痛めるのも、膝関節の周りの筋肉が弱くなってしまうことで、関節の保持力がなくなったために痛みを発症するのだ。
姿勢を保持する
立つ、座るなどの姿勢を保持するためには、骨をそのような形にしておかなければならない。この場合にも筋肉の働きは欠かせない。犬であれば、立っていることはもちろん、オスワリ、フセなどの姿勢があてはまる。
熱を産生させる
人間が運動すると汗をかいたり、身体が熱くなるのは筋肉を使っているからだ。身体の中で筋肉が一番熱を生むといわれている。筋肉を利用するにはエネルギーが必要となり、そのエネルギーを燃やすために熱が発生する。筋肉量が多い人は食べても太りにくいといわれるのは、それだけたくさんのエネルギーを燃やしているから。また、冷え性は筋肉量が少ないために熱の産生が少ないから起きる症状とされる。
血液を送るポンプ機能
心臓から送り出された血液は、全身をめぐり、再び心臓へ戻ってこなければならない。血液を送るポンプ機能が各筋肉にはある。例えば、長時間座っていて足がむくむのは、足の筋肉を動かさないため、血液が停滞してしまうことによって引き起こされる。
衝撃を吸収する
例えば、腕をどこかにぶつけるなど衝撃を受けた際に、筋肉があることで、骨も守られるし、血管や神経なども守られる。筋肉は腕を動かす役割だけでなく、腕を守るというプロテクターにもなっているのだ。もちろんこれらの役割は腕だけとは限らない。
血管や内臓の保護
身体の中の血管や内臓を保護するのも、筋肉の重要な役割のひとつ。髪の毛がたくさんある人の方が、より頭を守られるのと同様に、筋肉がしっかりついていればお腹であったり、さまざまな臓器が守られるのだ。
監修:高崎一哉先生
高円寺アニマルクリニック院長。治療のみならず、食事や飼育環境の改善など飼育指導にも積極的に取り組み、ドッグトレーナーと連携してしつけの指導にも力を入れている。
高円寺アニマルクリニック 東京都杉並区高円寺南2-14-14
TEL03-3311-1014
http://koenji-ac.com/
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