飼い猫8匹、保護した猫は100匹以上! 癒やしの人気インスタ投稿1万回が1冊に

猫の本
人気Instagramが濃縮され、読みやすい本に

 元保護猫の飼い猫8匹と、次々やってくる保護猫の様子を2011年からInstagramにアップし続け、フォロワー数18万人超(※出版時17.5万人)の@nozomioride(のぞみ)さん。その軌跡が一冊の本になり、フォロワーはもちろん、Instagramになじみのない猫好きさんまで、癒やしと共感の輪を広げています。

保護するのは「そこに猫がいるから」

 身も心もボロボロ、「人間なんて敵だ!シャー‼」となった保護猫を温かく包み込んで人間好きに変え、新しい飼い主のもとへつなぐ。その数、気づけば100匹以上。なぜ猫を保護するのかに特別な理由はなく、「そこに猫がいるから。だって可愛いじゃないですか」とnozomiorideさんは言います。このストレートな言葉に思わず「そうそう」とうなずく人は多いはず。毎日欠かさずInstagramで公開する猫の様子がどれだけの人を癒やしているかは、フォロワー数が如実に物語っています。

 そんな活動の軌跡、書籍化された2020年3月時点で9年、1万回にわたる投稿をダイジェストで紹介するのが「のぞみさんの保護猫日記」です。

猫の本の表紙
デザインもキュート(ぴあ提供)

動画連動の仕掛け、おまけ付き

 前半は、元々は保護猫である飼い猫8匹がいつ、どうしてこの家の子になったのかを振り返る「ウチの子8にゃんの物語」。後半の「みんにゃ、元気かにゃ?」では、過去に保護して譲渡した約100匹の猫たちを紹介。いずれもInstagramで公開した写真とコメントを抜粋し、そこに「今」のしみじみとしたコメントをプラスしています。

猫の本
最初に登場するのは、猫と関わるきっかけになったみぃみさん(ぴあ提供)

 “猫と暮らす”をテーマにしたコラムやマンガもあり、「コレが我が家の間取り図だ!」のコーナーでは家の中を大胆公開。ここまで見せちゃっていいの? と思ってしまいますが、猫が暮らしやすい家づくりの参考にもなりそうです。

 また、「猫にまつわるQ&A」として、猫を拾ったらどうすればいいか、コミュニケーションの取り方など、百戦錬磨の師匠が指南します。

 Instagramだけでは味わえない楽しさをくれるこの本、紙の本ならではの付録も付いています。何かは開けてのお楽しみ。

猫の本
巣立っていった猫を卒猫と呼んでいます(ぴあ提供)

 そして一番の特徴が、随所にあるQRコードから過去の動画にさかのぼれるところです。スマホ片手に読むもよし、後からじっくり動画を味わうのもよし。色々な楽しみ方ができます。この仕掛けは、編集担当の井戸ゆかりさんが別の冊子を作っている時に(!)ひらめいたそうです。

「Instagramは日付一発で検索できないので、昔の投稿を見たい時には地味にさかのぼるしかないのですが、これがなかなかたどり着けない。それを代行しておきました。猫のチャーミングさは動きにあると思うので、ぜひそのあたりもお楽しみいただきたいです」

 井戸さんは元々フォロワーの一人で、だからこそ生まれたアイデアなのでしょう。出会いと書籍化の経緯も聞いてみました。

制作チームの猫愛も注入

――nozomiorideさんのことをどうやって知ったのですか?

「猫が好きで、Instagramでも猫ばかり見ていました。そんなある日、発見タブで上がってきたのが保護したての子猫(後のミチョさん)の、目も当てられないようなひどい姿。

 恐る恐る投稿をのぞいたのがnozomiorideさんのInstagramとの出会いです。その時は本当にボロボロで、到底助かるような様子ではなかったのですが、『できるだけのことはしよう、少しでもいい思いをしてほしいから』という言葉が印象的で。以来、毎日チェックするようになりました」

――本にしようと思ったのはなぜですか?

「フォロワーさんたちのコメントもいつもとても温かく、思いを共有してきたファンの皆さんと一緒にファンブックみたいなものが作れたらいいな、と思ったことがきっかけです。

 nozomiorideさんは楽しそうに猫のお世話をしているところがいいんです。そして“猫神様”と言われるほど、どんな猫でもまあ、慣らし方が尋常じゃなくうまい。フォロワーさんたちの悩みにも理論的に丁寧に答えていて、その様子を参考にしたい人もいるのではと思ったりもして。

 あと、お宅にいる飼い猫と保護猫の関係性が最初よくわからず、誰か整理してくれないかなと思っていたので、それもやってしまおうと考えました(笑)」

――制作の過程で印象に残っていることはありますか?

「出版のお願いをする際に、いつもInstagramで見ているお宅にお邪魔しました。すると動物をたくさん飼っているとは思えない、きれいな家!3匹がお出迎えしてくれました。みんなとても人懐っこくて、可愛くて、特にみぃみさんは貫禄さえある“いい女”で、すっかりファンになりました」

すみずみまで猫へのLOVE

 ちなみに制作チームのメンバー、デザイナーの江利山明美さん、イラストレーターのるりさんも大の猫好きだそう。猫好きが集結して作り上げた本ゆえ、すみずみまで猫へのLOVEが行き渡っています。

猫の漫画
猫との生活あるあるがいっぱいのマンガ「猫と暮らす」(ぴあ提供)

 それでは最後に、著者のnozomiorideさんからのメッセージを。

「目の前に、保護しないと死んでしまうだろう猫がいて、どうやってお世話したらいいのか何もわからないまま、ちょっとだけ頑張って動いてみました。そうしたらなんだか猫ってものは面白くて可愛くて……そのまま猫の魅力にハマってしまい、今に至るのが私です。こんな保護猫との出会いのきっかけって、ものすごく多いんじゃないでしょうか?

 みぃみさんとの出会いからしばらくして、何げなく始めたInstagramで、日々あったことを日記のようにつづりました。主な目的は我が家に来た子たちの可愛さを垂れ流すことで、途中からは譲渡先の募集もスタート。見て下さっている方々と楽しくやってきたつもりです。

 そんな折に書籍化のお話をいただき、『えー!どうやったら我が家のことが本になるの!?(というか、読んでもらえるの?)』と思いました。でもとにかく楽しんでほしいという思いで、ものすごくサポートしてもらいながら、自分も楽しんで原稿を作り、素敵に仕上げてもらいました。

 今現在もですが、いただく感想を拝見する度に、やってみてよかったと思っています。たくさんの方に楽しんでいただければ幸いです」

「のぞみさんの保護猫日記」
著者:nozomioride
出版社:ぴあ
価格:1,400円+税
128ページ、A5判
(書影をクリックすると、アマゾンにとびます)
石井聖子
猫依存症の名古屋在住ライター。幼少期は犬、亀、鶏、インコと暮らし、猫歴は30年以上。現在は3ニャンズ(と夫)と同居。さらにワンコも一緒に暮らすのが野望。夢は弱い立場にいる動物と子ども、全ての人が一緒に幸せになれる方法を見つけること。

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