猫の冬の居場所、どうしてる? 友人の問いで気づいた、“猫団子”で暖め合える幸せ
暦の上では大寒。都内にあるサビ猫“あんず”とキジトラ猫“モモ”の住まいも、特に朝の冷え込みは厳しいです。そんな中、同じ2匹の猫の飼い主である友人からメッセージがありました。
「冬場の猫の居場所ってどうしてる?」
ふと我が家の猫らを見ると、2匹でくっついて寝ていて、幸せそう。
「いっつも2匹でくっついて寝ているから、あまり気にしていないかなぁ……」
私がそう答えると、「そっかー羨ましい!」と友人。そうか、2匹一緒に寝ることは羨ましいことだったのか。言われて気がつきました。
我が家の2匹は季節を問わず、くっついて寝るのは日常ですが、友人宅の猫らは、けんかこそないものの、くっついて寝ることなど「ありえない」のだとか。
友人はそれぞれが寝る冬用のベッドや、毛布的なものをいくつか用意したり、部屋数も多いので温度調節に気を配っているそう。
なんと細やかな心配り……。私なんて、かなり適当だなぁ……と、改めて冬場の猫について考えていると、もうひとつ気づいたことがありました。猫の冬の寝床を“あまり気にしていない”と答えたものの、実は毎年けっこう気にしていたという大きな間違いに……。
猫が大好きなこたつを出したいけれど
この連載を振り返っても、毎年のように真冬の猫の居場所について書いていて、かなり気にしていたことを忘れていました……。友人からメッセージが来た瞬間は、猫らが幸せそうだったので、ついあんな返信をしてしまったんです。
冬場の猫の居場所は、猫が来て5年間ほどは“こたつ”一択でした。ゴハン以外はこたつの中から出てこない日も多く、冬場は猫の姿を見ることが少ないのが定番でした。
特に寒がりなのは、キジトラ猫のモモ。サビ猫のあんずより、暖かそうな毛皮の持ち主なのに、こたつと一体化。ビビりのモモにとっては、こたつの中が真っ暗で守られている感じがするところも、よいのでしょう。
しかし昨年から、こたつ本体はあるものの、こたつ布団は出していません……。なぜなら、毎年必ずあんずがこたつ布団に粗相をして、クリーニングに出すということを繰り返していて、心が折れてしまったことが理由のひとつ。
もうひとつは、娘が自分の手で食事をとるようになると、食卓まわりが食べ物で汚れるようになり、布団があると毎食後の掃除が大変で……。洗濯が簡単な薄い布をかけたりもしますが、 “あたたかくて暗いこたつ”の用意はなくなってしまったんです。
猫らよ……怠け者の飼い主で申し訳ない……。
日向ぼっこ&ホットカーペット
最近の猫の1日の居場所はこうです。
午前中は、日の当たる夫の作業机のそばの猫ベッドで、猫団子しながら日向ぼっこ。
午後2時頃を過ぎてそこに日が当たらなくなると、私が作業するリビングへ。猫が来たら、私はホットカーペットのスイッチを入れます。ちょうどホットカーペットに日が差すようになるので、背中は優しい日光に当たりながら、お腹はホットカーペットでぬくぬく、これも至福の時間のようです。
昨シーズン導入したホットカーペットですが、あんずはあまり気に入ってなかったのが、今年は受け入れてくれるようになりました。
夕方に近づいておやつ時になると、あんずがパトロールやダッシュを始め、活動的になります。この辺から、猫の居場所が日によってさまざまに。
モモは基本的に、あんずと一緒に寝たいので、寝床の決定権はあんずにあります。あんずがキャットタワーに行ってしまうと、モモは諦めて一人で寝ますが、あんずが座椅子や私の足元(布団のないこたつ)に来ると、ついてきます。
そうこうしているうちに、猫の天敵(?)2歳児が保育園から帰宅するので、猫らは“静けさ”を求めてさまよいます。
ずっと猫の活動場所ではエアコンの暖房はついているので、それほど寒い場所はないはずなのですが、猫らって“より暖かい場所”を探すんですよね……。
最近は静けさより暖かさが欲しいのか、ギリギリまでホットカーペットを陣取り、娘が近づきすぎると逃げる……ということを繰り返しています。
つまり、今シーズンの猫の居場所は、午前中は猫団子で日向ぼっこ、午後以降はホットカーペット、人間が寝静まるとホットカーペットの電源は消すので(エアコンはON)、また猫ベッドで猫団子、というのが猫らの居場所の定番ということです。
ということは…やっぱり、我が家の猫らは基本的に2匹で暖め合うことが基本で、“飼い主は何もしていない”というので、だいたい合っているということになりますね……。
猫飼いの数だけ、猫の居場所はさまざまかもしれません。
我が家の来シーズンは、こたつ布団を出す気力を残しておきたい……そう猫に誓っています。
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