猫の連続したくしゃみ 感染症でないなら、鼻炎の可能性 原因突き止め、適切な治療を

:8歳のオス猫が毎日、連続してくしゃみをします。始まると10回近く続きます。動物病院で血液検査などしましたが、異常はありませんでした。体重低下などほかの症状はありません。(栃木県・男性)

:感染症でないなら、鼻炎の検査を

 猫でくしゃみというと、猫伝染性鼻気管炎などのウイルス感染を疑うのが一般的です。今回の相談では血液検査などを受けていて、くしゃみ以外に目立った症状がないということ異常が見られないこともありますので、この点は用心してください。

 感染症でないのにそれだけのくしゃみが出るとなると、次に考えられるのは、鼻腔(びくう)や鼻道の中に、炎症が起きている可能性です。いわゆる鼻炎ですね。細菌やクリプトコッカスなどの真菌が入ったりすると、炎症が起こり、くしゃみが出るようになります。あるいは腫瘍(しゅよう)ができている場合も、炎症からくしゃみにつながります。

 アレルギー性鼻炎もありえますが、くしゃみに加えて水のようなさらさらとした鼻水が伴うので、診断した獣医師が気づけるはずです。

 まずは獣医師と相談のうえ、X線撮影をするなどして鼻や口のあたりを詳しく調べ、原因を突き止めるように努めるのがいいでしょう。原因がわかれば、まずその治療から始めることになります。

 仮に原因が突き止められなくても、ステロイドと抗生物質を併用することで、症状を抑えることはある程度可能です。どうしても原因がわからなかったのに、薬で数日くしゃみをとめてあげたら、その後けろりと治ったケースもあります。

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山根義久
1943年生まれ。動物臨床医学研究所理事長、倉吉動物医療センター・米子動物医療センター 会長、東京農工大学名誉教授。医学博士、 獣医学博士。2013年まで日本獣医師会会長を務めた。

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この連載について
診察室から
動物臨床医学研究所の理事長を務める山根義久獣医師が、ペットの病気に関する質問にわかりやすく答え、解説するコラムです。
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