自転車店の看板猫「うみ」　道ばたで震えていた子猫だった

　目の前に三浦海岸が広がる、スポーツ自転車専門のレンタサイクル＆ショップ「うみかぜサイクル」に看板猫がいると聞いてお邪魔しました。

（末尾に写真特集があります）

　こういうお店ってちょっと敷居が高いかな、なんて思ったりするけど、猫がいると聞けば、不思議と心も軽やかに入店です。

　扉を開けると、自転車と猫を愛するチーム「U m i k a z e 」の皆さんで賑わっていました。

　看板猫・うみを中心にアットホームな雰囲気、みんなの笑顔が絶えません。ちょっと気の強いうみのご機嫌取りに、おやつに抱っこ、猫じゃらし……と、うみはスター級の看板娘です。

　２年前の冬、母親とはぐれてしまったのか、お店近くの道端でひとりぼっちで震えていた子猫。メンバーの一人が見つけて、みんなで様子を見に行ったところ……かなり衰弱していて結膜炎の状態が悪く、放っておけないとオーナーが保護しました。最初の１ヶ月は病気との闘い。夜中２時間おきに店長が看病した甲斐あってみるみる元気に、あれよあれよと言う間にお店の人気者になりました。

　サイクリングで心地よく疲れたお客さんを癒す、うみ。猫好きなお客さんは２、３時間うみとたっぷり遊んでいくそうです。

　さあ、私も自転車を借りて、サイクリングに出かけよう！

（写真・文 芳澤ルミ子）