子猫育休がほしい… 初めて迎えた保護猫2匹に一家メロメロ
「世界最大級の家具屋さんで保護犬猫の譲渡会が?」と興味を持った一家は、週末に「IKEA港北店」(神奈川県横浜市)へと繰り出し、2匹の子猫と出会いました。
「人生初めての譲渡会でした。見るとどの子もほんとに可愛くて、ますます猫と暮らしたくなって。どの子を引き取るか、家族の意見をまとめるのが大変でした」というのは井上洋子さん(42歳・神奈川県横浜市在住)。猫と暮らす友人からのアドバイスを受け、「2匹同時に迎える」という条件に合った子猫2匹の引き取り申し込みをして、結果を待ちました。
後日、申し込みをした保護団体から連絡があり、その後は子猫の保護主さんも加わり三者会談が始まりました。「思っていたよりも審査は厳しいものでした」というのも、家族構成や家の間取り、窓がどうなっているかなどを細かく聞かれ、写真の提出まで求められたのです。
しかし、譲渡する側が慎重になるのも当然のこと。せっかく保護しても新しい家族が決まってすぐに脱走されたのでは悲し過ぎます。「この子たちと一緒に暮らしてみて、そんな調査も当然のことだとわかりました」
保護団体からの数々のリクエストをクリアして、井上家が譲り受けたのは、白猫「ライ」(オス)と三毛猫「スイ」(メス)の、生後5か月のきょうだい猫でした。好奇心旺盛なスイと、その後をついていくちょっぴり臆病な男子のライ。体格の違いこそないけれど、今は女子のスイが優勢なようです。
正式譲渡から約2カ月が経過したころに行われた今回の取材ですが、新鮮な気持ちはトライアル期間(1カ月)が始まったころのまま。一家は日々繰り出される新しい発見に驚き、子猫たちにゾッコンなご様子でした。
この日は末っ子の遥ちゃん(12歳)が大活躍。一家が猫と暮らすに至った経緯に、遥ちゃんの推しは欠かせないものでした。動物大好き、ご近所の散歩犬とも仲良しで、家族の知らないうちに動物ネットワークを築いていたほど。
遥ちゃんは夏休みの宿題でも、保護猫について取り上げたそう。「世の中にはこんな犬猫がいるんだよ。譲渡会のことをもっと友達に知って欲しい」と研究テーマに選びました。子どもだって「命を救いたい」と考えていることに、私は胸アツです。
また、来年受験を控える長男(17歳)、長女(14歳)にとっても、「勉強の合間の癒しになっていると思う」と好影響が。難しい年頃の子どもを抱える親にとって、猫が家族をつなぐ役割をしてくれるといいます。
奥様の洋子さんは職場が自宅から近いこともあり、昼食後、一時帰宅して猫を愛でるほどの溺愛っぷり! 「寝てても可愛いー!」と目を細めます。「もう可愛くて、仕事に行きたくない!」と駄々をこねますが、そこは「子猫と子どもたちのために仕事に行ってください!」と私は強くリクエストしました(笑)。子猫育てで有給休暇! そんな時代が来ればいいですねー。
- 撮影テクニックの説明
テクニック1 【ジャンプを撮る➀】
動きを止めたいので速いシャッタースピードを選択。(1/1000|F2.8| ISO640)連写モードでタイミングを合わせて。
テクニック2【ジャンプを撮る➁】
前の写真とは違い「シルエット」を狙って見た。空の青さも出てきてGood!
テクニック3【借景】
お庭の緑をお借りして、これまでになかった色を加える。
- 保護主さんのInstagram:@kijitora22
ライとスイの橋渡し:みなとねこ-東京都港区の主婦らによる地域猫ボランティア
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