猫の正しい屋内飼育の仕方を知ろう 愛護センターにモデルルーム

キャットウォークが取り付けられたモデルルームで猫とふれ合う来館者
キャットウォークが取り付けられたモデルルームで猫とふれ合う来館者

 兵庫県動物愛護センター(尼崎市西昆陽4丁目)の「愛護館」に、猫の屋内での飼い方を見てもらう「モデルルーム」ができた。屋外に放されたり、捨てられたりした猫に関する苦情は増える傾向にあり、県は猫の屋内飼育を呼びかけている。

 センターは捨てられるなどした猫や犬の保護や処分をしており、愛護館は動物愛護を啓発する施設。

 モデルルームは約28平方メートルで、外へ出ないよう二重扉になっている。高所へ登るのが好きな猫のキャットウォークや、爪研ぎ用の小物、隠れるためのスペースなどが用意されている。副所長の村田由美さん(55)は「段ボールを重ねるなど、自宅に応じた形で工夫してもらえれば」と話す。室内にはセンターで引き取った「モデル猫」が常時3~4匹おり、来館者を出迎えている。

県動物愛護センター愛護館に完成した猫のモデルルーム
県動物愛護センター愛護館に完成した猫のモデルルーム

 センターは1998年4月にオープンした。今年3月~7月末に、約7500万円をかけて愛護館を改修し、モデルルームのほか、動物に関する蔵書の拡充や、啓発事業ができるスペースの整備をした。

 猫に関する県民からの苦情相談は増加傾向だ。センター(三木、龍野、但馬、淡路の4支所を含む)が受ける苦情相談のうち、犬に関するものは年々減少している一方で、猫については09年の1749件から、ピークの15年は2998件にまで増え、18年も2524件と多い状態が続く。「野良猫が子猫を産んだ」「ふんや尿をされて困っている」などの内容が多いという。

 センターは引き取った犬や猫を新しい飼い主に譲ることにも力を入れている。生後間もない子猫を保護することも少なくない。約2カ月間は地域の住民や県動物愛護推進員らが「ミルクボランティア」として自宅などで面倒をみる。猫の譲渡数は13年は94匹だったが、18年は296匹にまで増えた。

 もちろん、望ましいのは、こうした引き取りや譲渡をする必要がなくなることだ。村田さんによると、屋内飼育してもらうことが苦情を減らすことにつながり、結果として引き取りの減少につながるという。「正しい飼育の仕方を知ってもらい、人と動物が楽しく生活できるようになってほしい」と話した。

 モデルルームでの猫とのふれあいは当日センターの窓口で申し込む。1人約10分間ふれ合うことができる。犬や猫の譲渡などに関する情報はセンターのホームページで確認できる。問い合わせはセンター(06・6432・4599)へ。
(松永和彦)

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朝日新聞
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