8歳の愛猫がノリノリ期に突入? 赤ちゃん登場で猫関係に変化
キジトラ猫「モモ」は8歳のいま、一番ノリにのっているかもしれません。
モモは、もともと臆病で大人しい性格です。我が家に来る前に保護されていた場所では、パワーが有り余っている子猫にいじめられてしまうようなタイプで、モモと同じケージに入るのは優しい性格の猫だけ、という配慮がなされていました。
そこでモモと同じケージにいたのが、現在、相棒猫になっているサビ猫の「あんず」と、あんずのきょうだいたちでした。
モモは我が家に来たとき、物陰に隠れてしまい、ごはんを食べるのも、トイレをするのも、飼い主が見ていないときだけ。なかなか我が家に慣れなかったモモが飼い主の前に姿を見せ始めたのは、天真爛漫なあんずのおかげが大きいです。あんずは人が好きなので、誰かのそばにいたい気持ちが強く、新しい環境でもすぐに慣れ、そんなあんずを見てモモは心を許し始めたのです。
あんずは賢い猫で、飼い主への要求も上手に表現できるけれど、モモは控え目な性格で、甘えたいときに甘えるのですら上手くできません。あんずは甘えたい時、膝に乗ったり、足にまとわりついたり分かりやすいけれど、モモは遠くから見ていたり、甘え声を出してウロウロしているだけ。飼い主から「おいで」と声をかけても、モジモジして素直に甘えに来ることができません(そこがかわいところでもあります)。
モモはあんずのお世話係?
我が家では、要求上手で甘え上手のあんずがリーダーになってモモが追従する、という猫社会のタテの構図がいつのまにか完成されていました。
モモはあんずが寝ているところに行って、一緒に眠ったり、体を舐めてやったり、何かとお世話をしたいのに、度々あんずに「今は一人でいたいの!」みたいな感じで邪険にされていて、優しいお姉さんモモと、自己主張の強い妹あんず、みたいな感じもありました。
モモは、あんずの一歩後ろにいて、全てを受け入れているイメージでした。
…が、昨年の10月に赤ちゃんが来てから、その関係性が崩れたのです。
相棒猫の1位陥落で、モモが元気になった!?
モモは赤ちゃんに興味があり、いつもチラチラと気にしていました。かといって、赤ちゃんが動くようになると、積極的に近づいたりはしていませんが、あたたかい目で見守っています。
一方、あんずは自分の思い通りに甘え放題だった、我が家での絶対的1位の座を赤ちゃんと分け合わなければならない状態となり、意気消沈。好きなときに飼い主に思い切り甘えたいけど、赤ちゃんに優先権があるシーンが度々あり、それを受け入れながらも、戸惑っているようでした。
もちろん飼い主としては、あんずのことも気にかけているつもりですが、あんずとしては、好きなときに甘え放題、いつでも要求し放題でなくなったことを受け入れるのに、少し時間がかかっているのかもしれません。
そんなあんずを見て、モモはどう思っているのか分かりませんが、2匹だけの猫社会の中で、とても強かったあんずが大人しくなったおかげで、一歩前に出ることができるようになっていました。
特に、遊びの時は、必ずあんずが先だったのに、最近はモモも積極的に遊びます。モモが遊んでいると、あんずは譲ってあげているので、モモは「私、いつも二番手じゃなくてもいいんだ…!」という気持ちが芽生えたように見えます(あくまで想像ですが)。甘えたい時にも、自分から飼い主にすり寄ることもできるようになってきました。
そんなことが度々あり、モモはみるみる自信をつけてゆき、元気になっていったように見えました。そうこうしているうちに、いつの間にか、モモのお腹の皮膚病がすっかり治っていたのです。
それは、前回書いたように、気候の影響が大きいのかもしれません。だとしたら、また皮膚病が再発することもあるでしょう。
でも、赤ちゃんが来たことで心境の変化があったことは確かなので、モモにとっては、良い方向に動いたようで、皮膚病のない快適な今、ノリノリで過ごせているのです。
(ヤスダユキ)
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