綿棒と爪とぎで猫を描く 簡単!人気の綿棒アート作りに挑戦

このあと、筆者作品がどうなったかは、記事の最後で
このあと、筆者作品がどうなったかは、記事の最後で

 綿棒と猫用の爪とぎ。「Cotton cat」は、およそ芸術と関係のないこれらの素材を使って、猫を描くアート作品。今、猫好きの間でジワジワと注目を集めているそうです。このユニークな作品作りに編集部員もチャレンジしてみました。

(末尾に写真特集があります)

白井翔平さん、犬丸宣子さんご夫婦と、愛猫の猫助(左)、猫丸(右)
白井翔平さん、犬丸宣子さんご夫婦と、愛猫の猫助(左)、猫丸(右)

きっかけは盲目の愛猫のための階段

「Cotton cat」の生みの親は、彫刻家・白井翔平さんと、日本画家・犬丸宣子さんご夫婦。目が見えない愛猫「猫助」が安全にキャットタワーを上り下りできるように、爪とぎに竹串を刺して猫用階段を自作したことが、この手法を編み出すきっかけになりました。

「爪とぎに何かを刺して作品を作ったら面白いんじゃないかと思っていたら、ちょうど白黒の綿棒が売られていて、うちの白黒猫の作品を作ってみたのが始まりです。6月に作品展をやる機会があり、作品を展示してみたら、猫好きの方から予想以上の反響があって、驚きました」

最初に作った作品。モデルは2年前に亡くなった愛猫「たゆ」
最初に作った作品。モデルは2年前に亡くなった愛猫「たゆ」

 作り方はいたってシンプル。作品にしたい愛猫や愛犬の写真を参考に、色とりどりの綿棒を爪とぎにひたすら刺すだけ。加えて、失敗しても綿棒を抜いて簡単に修正できるので、初心者や子どもでも気軽に挑戦できるのも、人気を集めるポイントです。

 実際、おふたりが実施しているワークショップにはたくさんの子どもたちが参加し、大好評だそうです。

編集部員も綿棒アートに挑戦

 百聞は一見にしかず、ということで、編集部員も綿棒アート作りを体験してみることに。モデルは愛猫、茶トラハチワレの「専務」です。用意された材料は、約10センチ四方にカットされた爪とぎと、綿棒がたくさん。専務の毛色や顔のパーツに合う綿棒の色を決めたら、いよいよ作業開始です。

 始めるにあたり、白井さんからはこんなアドバイスが。

「耳やあご、顔の幅、鼻など、まずはキーになるポイントを決めて、その間を埋めるように綿棒を刺していきます。この最初の位置決めで失敗すると、似なくなってしまうので要注意です。爪とぎと同じように、写真を正方形にトリミングしておくと、位置が決めやすくていいですよ」

 その言葉に従い、耳先の2点を起点にして全体の輪郭とハチワレ模様の境界線、目や鼻の位置をざっくり決定。ちょっと手直しをしようと1本ずらすだけで印象が変わってしまい、「最初の位置決めが肝心」の言葉を痛感しました。

この段階ではまだ、似てるんだか似てないんだか
この段階ではまだ、似てるんだか似てないんだか

 続いて、全体の印象を決める目・鼻・口元の重要パーツを描く最難関パートへ。「色数を増やして細かく再現しようとしすぎると、かえってわかりづらくなる」というアドバイスに従い、目は黄色、黒、白の3色、鼻はピンクのみを使用します。

「毛色が薄い子は、目とまわりの境目がわかりづらく、ちょっとぼやけた印象になることも。そんなときは、黒でちょっと目のまわりの輪郭を描いて強調してあげると、締まった印象になりますよ」

 口元は、モリっと盛り上がる部分の綿棒を浅めに、逆に引っ込んでいる下あごは深めに刺して高低差をつけ、立体的に再現します。このあたりから、だんだんリアルな猫に近づいてきて、面白くなってきます。

 主要パーツができあがったら、あとは隙間を埋めていく仕上げの工程に。今回の小ぶりな作品でも、使用する綿棒は、およそ200本から300本。それをただ黙々と刺し続けます。作業を続けるうちに、だんだん心は無の境地に……。

 作業開始から約2時間、おふたりに仕上がりをチェックしてもらい、最後に綿棒を足したり高低差を調整してもらって、ようやく完成!

いかがです、我が家の専務に似てますか?
いかがです、我が家の専務に似てますか?

 綿棒の点が次第に面となって、猫の顔が爪とぎに浮かび上がってくる工程は、絵を描くこととはまた違う面白さがありました。

 また、愛猫の顔を柄や目、鼻などのパーツごとに、こんなにまじまじと観察する機会もそうそうなく、「こんな色と形をしていたんだな」という発見もありました。

(大津清子)

ワークショップ「コットン・レリーフ(cotton relief)を作ろう!」
 東京・新宿の京王百貨店で開催のチャリティーイベント「みんなイヌ、みんなネコ」で、「Cotton cat」の白井さん、犬丸さんご夫婦によるワークショップを開きます。初心者も小さな子どもさんでも、簡単に作れる綿棒アート作品。夏休みの自由課題にもぴったりなので、お子さんと一緒に来場される方、作ってみてはいかがですか? 作りたいネコちゃん、ワンちゃんの写真をご用意ください。作るのは動物以外でもOKです。スマートフォンの画面を見ながら作ります。

日時:8月19日(月)11:00~、13:15~、15:30~(各回2時間)
会場:京王百貨店新宿店7階大催場
定員:各回30名様(先着順)
参加費:1、000円(税別)

Cotton cat 公式サイト
https://www.cotton-cat.com/index.html

sippo
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