13歳の犬、においが強い鼻水 細菌性化膿性鼻炎の可能性も検討を

:13歳のダックスフントを飼っています。半年くらい前から、粘り気のある、くさい鼻水が出ます。動物病院では歯の問題を指摘されたのですが、ほかにどんな病気が考えられますか?(埼玉県・男性)

:感染症・鼻炎の疑いも。しっかり検査を

 鼻水の症状がみられる場合、一般的にはまず犬ジステンパーやケンネルコフなどの感染症を疑います。犬ジステンパーなら発熱を伴い、ケンネルコフでしたらせきが続くのが特徴です。

 くしゃみが頻繁に出ているようなら、アレルギー性鼻炎の可能性も検討することになります。

 これらの症状は見られるでしょうか?

 相談者の方が心配している歯の問題も、確かに考えられます。歯槽膿漏になると、たまったうみが鼻から出てくることがあります。それが鼻水のように見える、というケースです。

 また、鼻水のにおいが強いとのことなので、細菌性化膿性鼻炎の疑いも検討したほうがいいと思います。鼻水が黄色や緑色でドロッとしていたら、可能性が高いです。

 免疫力が落ちている時に鼻の中に何らかの傷ができ、そこに細菌が入って化膿してしまうことで起こります。対症療法として抗生物質や抗炎症性の薬を使い、治療していきます。

 鼻の中に腫瘍ができることも、ままあります。悪性であれば、手術が必要になります。

 なお、小型犬の平均寿命はおよそ14歳。13歳といえば、もうかなりの高齢です。どんな病気が出てもおかしくはありません。一度しっかりと検査を受け、可能性のある病気を一つずつ検討してもらいましょう。改善しない場合には、セカンドオピニオンを求めることも重要です。

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山根義久
1943年生まれ。動物臨床医学研究所理事長、倉吉動物医療センター・米子動物医療センター 会長、東京農工大学名誉教授。医学博士、 獣医学博士。2013年まで日本獣医師会会長を務めた。
この特集について
診察室から
動物臨床医学研究所の理事長を務める山根義久獣医師が、ペットの病気に関する質問にわかりやすく答え、解説するコラムです。
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