犬のドライアイ、眼科専門病院受診を 外科的治療の選択も可能

:ミニチュアシュナウザーを飼っています。ひどい目ヤニで動物病院にかかったところ、ドライアイと診断されました。塗り薬をもらいましたが、半年ほどたってもよくなりません。(埼玉県・男性)

:目の外・中・奥、専門医で様々な検査を

 ドライアイは通称で、正式には「乾性角結膜炎」と言います。涙が減少することで、角膜や結膜の表面に炎症が起きる病気です。

 昔は犬ジステンパーウイルスの感染によって起きる事例をよく見ましたが、最近は減っています。ほかにも、別の病気を治すために行っている放射線療法や薬物投与が誘発している可能性もありますが、最も多いのは、目に何らかの傷がつくことで起きるものです。

 最初は結膜の充血などが見られ、痛みます。痛みは次第になくなりますが、ドロッとした目ヤニが出るなどの症状が見られるようになります。

 涙の量をはかる検査などによって診断をし、通常は涙を補充するための点眼薬、目の油分を補うための軟膏(なんこう)を用いて治療していきます。症状や原因によっては、抗生物質や免疫抑制薬なども検討します。

 なお、飼い主さんに何より知っておいてほしいのは、目は特殊な部位だということ。今回の相談では、薬による治療をしているのに長期間にわたって目ヤニが続いています。まずは、眼科の専門病院や眼科に強い獣医師のいる病院にかかることをお勧めします。

 そうした病院には、眼科で使う特別な検査器具があり、眼科に特化した技術を持つ獣医師がいます。目の外、中、奥と様々な方向から検査することが可能です。投薬治療で効果が見られず、ほかに何らかの原因がある場合、外科的な治療を選択することもできます。

山根義久
1943年生まれ。動物臨床医学研究所理事長、倉吉動物医療センター・米子動物医療センター 会長、東京農工大学名誉教授。医学博士、 獣医学博士。2013年まで日本獣医師会会長を務めた。

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