伸びるボディに、伸び~る鼻の下? 猫のぐっぴーが多義語を解説
ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。
第15回は「のびる」です。
(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)
意味その1:長くなる。広くなる。
用例「軟体動物並みによく伸びるボディ。」
【解説】 ぐっぴーは一見、ボディが長いように思えるが、実はいつも長いわけではない。
なんと、短いときもあるのだ。
そう、ぐっぴーは前世、軟体動物であったのではと疑うほどによく伸びるのである。
最短の状態から徐々に伸ばしていき……
そして、これが最長のぐっぴーだ。
最短時と最長時、その身長差はなんと約40cm。
体重も伸び縮みできれば便利なのに……というのは飼い主の独り言だ。
意味その2:ある点にまで、達する。とどく。
用例「飼い主の酒のつまみに手を伸ばす。」
【解説】 干物ババアである飼い主は、愛してやまないマ〇クポップコーンをつまみにTVを見ながら酒をたしなむ。
これが、ババリーマンとして働くババアの老体には一番の癒しのひと時なのである。
そんな中、事件が起こった。
ポップコーンの向こう側に、熱い視線を感じるではないか。
その後、しばらく膠着状態が続き、
我慢しきれなかった飼い主が追いハイボールのため席を立った瞬間
思いっきり手が伸びてきたのだ。
その視線からは、飼い主が大事に食べていたマ〇クポップコーンを横取りする気満々であることが伺える。
マ〇クポップコーンが奪われることを恐れた飼い主は追いハイボールを諦め、マ〇クポップコーンを守ることに専念することとなってしまったのである。
今となって思えば、もしかしたら、ぐっぴーは飼い主の健康を気遣ってくれたのかも…しれない。
意味その3:疲れたり、なぐられたりして、動けなくなる。
用例「暑くてのびる。」
【解説】 いよいと夏本番が近づいてきた。
ぐっぴーは毛皮のほか、分厚い皮下脂肪まで着ているため、夏はやや苦手だ。
急に気温が上昇したある日、ぐっぴーに異変が起こった。
暑さに負けてしまったのであろう。
完全にのびている。
しかし、家の中で最も冷たい床である玄関でのびているあたり、意識はあるだろう。
その後救済のため冷房をつけるやいなや、
すぐに立ち上がり、冷房が最もあたる位置で涼んでいた。
飼い主もそこに座りたい……。
意味その4:女にうつつをぬかす。でれでれする。
用例「お客さん(女性)に鼻の下を伸ばす。」
【解説】 ぐっぴーは女が好きだ。
男性のお客さんが来ても、
こんなにイヤな顔をするのだが、女性が来ると
膝枕したり
どさくさに紛れて胸を触ってみたり
チューしたりするのだ。
鼻の下が伸びた男ほど、みっともないものはない。(嫉妬)
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