殺処分が迫る犬や猫の「命の期限」 迷いながらも伝え続けるわけ

 モデルとして活躍する松島花さんは、3匹の猫と暮らしながら、保護猫や保護犬を助ける活動にも取り組んでいます。昨年4月にはInstagramに専用アカウントを作り、殺処分が迫る犬や猫たちの情報を伝え続けてきました。そこには迷いも不安もあったといいます。連載5回目は、「命の期限 Instagram編」です。

(末尾に写真特集があります)

 今日は、うちの“ごろりん・ゴメズ・フェスター”たちにも…もしかしたら訪れていたかもしれない“殺処分”、「命の期限」についてお話ししたいと思います。

いつも一緒のゴメズとフェスター
いつも一緒のゴメズとフェスター

 私は自分のオフィシャルインスタグラム (@hana_matsushima_official) とは別に、もう1つ保護猫と保護犬のためのアカウント(@hana_matsushima_animal) を昨年4月18日に作りました。

 そのアカウントでは度々「命の期限」、つまり期限が来ると殺処分になってしまう猫や犬の情報をリポストして、フォロワーの皆さんに情報拡散のお手伝いをお願いしています。

新しいお気に入りの場所を見つけたごろりん
新しいお気に入りの場所を見つけたごろりん

 〝殺処分〟とても怖い言葉ですよね。

 この言葉を見るだけでも辛くなりますよね。

 ましてや、期限が来たら殺処分されてしまう猫や犬の画像なんて…正直、見られない!見たくない!と言う方のほうが多いと思います。

 そこに写っている大多数の猫や犬はおびえていたり、怖がっている表情をしています。それを直視できない方の気持ちは、私にも十分わかります。私もそんな時期があったからです。

「つらい」から「助けないと」へ気持ちが変化

 私も保健所で殺処分を迎える子たちがいる事は知っていました。

 でも家にも猫がいるし、どうにもしてあげられない!とか…

 保健所に行ってもそんな1匹だけなんて選べない!とか…

 そういうことを思っていましたが、結局本当はそうじゃないんです。そういうかわいそうな子を見ると自分が辛くなるから、見ないようにしていたのだと思います。

 そういう時期を経て、でもやっぱり改めて年間の猫や犬の殺処分数を知った時「こんな自分の気持ちなんてどうでもいい!目の前の子を助けないと!」という気持ちにいつしか変わっていきました。

 そういう事から、昨年保護猫・保護犬のために何かをしようと始めたInstagramの中で「命の期限」ということで、情報拡散を募るリポストを始めることにしました。

殺処分が迫り 居ても立ってもいられず

 アニマルのアカウントを始めて半年位の頃は、「命の期限」のリポストをするとフォロワーさんの数が一気に100人~300人ぐらい減りました。

 そして、またごろりんたちのポストをすると増え、命の期限のリポストをすると減る。この増えたり減ったりの繰り返しがしばらく続きました。

「あーやっぱり、こういう情報は見たくないんだなぁ。見るのが辛いんだなぁ」

 と、正直見たくない人がこんなに多くいるんだということが、ショックでした。

 もちろん、フォロワーさんを増やすためにこのアカウントを始めたわけではありません。ありませんが…やはり1人でも多くの人に見てもらいたい!知ってもらいたい!という気持ちでポストをしている内容もあるので、フォロワーさんが減ってしまっては、見る方や知る方も少なくなってしまいます。どういう風にこれからやっていこうかと悩みました。

 ですが、他の方のInstagramや、特に各地域のボランティアの方々の命の期限の情報が目に入り、期限が迫っていると居ても立っても居られない気持ちになります。

 もしかしたら、リポストした子を譲り受けたい方の目に止まるかもしれない、という思いからリポストを繰り返しました。

譲り先決定! 喜ぶフォロワーに励まされて

 それでもやはりフォロワーさんの数は、命の期限をリポストすると減りました。

 でもその減り方がだんだんと100単位から30~60位になり、逆に命の期限がついた子に譲り先が決まると喜びのコメント数が増えていきました。

 やはり皆さん!譲り先が決まるとすごく喜んでくれて、私は決まったことのうれしさと同時に、皆さんがうれしい気持ちをコメントの中に書いてくれたものを読んで、更にまた頑張ろうと思うのでした。

 もちろん、それは地域のボランティアの方々の活動が無ければかなわない事です。

 譲り先が決まってくると、それにより拡散のお手伝いをしてくれるフォロワーさんもどんどん増えてきました。

ごろりんのかわいい肉球♡
ごろりんのかわいい肉球♡

 私は、皆さんにリポスト・ストーリー・Twitter・facebookなど皆さんの得意分野でのお手伝いをお願いします!といつも呼びかけています。

 そういった反面、命の期限のリポストをすることに迷いや悩みもずっとありました。

 私がリポストするときに…たまたま目についた情報の子たちをリポストする中で、もっと期限のついている子がたくさんいるのも知っているのに、この中のたった4匹とか5匹の子をリポストすることに今度は、私自身が「命の選択」をしている気持ちになったからです。

殺処分を1匹でも減らすため 今私にできること

 50匹も60匹も毎日載せられるなら…と思うくらいですが、それはできません。

 そして、リポストした子の中でも譲り先が決まる子だけではありません。中には、譲り先が決まらずに命の期限を迎える子もいます。

 それを知った時のショックで心が壊れそうになります。

 だけど、やはり私を奮い立たせたのも、またこのおびえた、悲しそうな子たちの表情でした。

 私の心が辛くても、この子たちはどんな気持ちで期限を待つのだろう…辛くて悲しくても、期限を迎える子を1匹でも減らすために私にできる事は、今はこれしかないと思い「命の期限」のリポストをこれからも続けていきたいと思っています。

どんどん甘えん坊になるフェスター
どんどん甘えん坊になるフェスター

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松島花
1989年東京都生まれ。『Oggi』(小学館)、『BAILA』(集英社)、『25ans』(ハースト婦人画報社)、『CLASSY』(光文社)、『ミセス』(文化出版局)などのファッション誌でモデルを務めるほか、CMやドラマにも出演。動物の保護活動に強い関心を持ち、オフィシャルインスタグラムアカウント(@hana_matsushima_official)とは別に保護活動を行う個人・団体を応援するアカウント(@hana_matsushima_animal)を開設している。

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この特集について
猫のいる幸せ
3匹の猫と暮らすモデルの松島花さんは、保護犬や保護猫を助ける活動にも取り組んでいます。猫の魅力はもちろん、向き合い方や別れもつづります。
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