愛猫「ごろりん」が立った! ついに退院、うれしさと不安が交錯

ごろりんが立った!!
ごろりんが立った!!

 モデルとして活躍する松島花さんの愛猫“ごろりん”が9月、突然入院しました。獣医師からは、見通しは厳しいと告げられます。その後、ごろりんの病状はどうなったのでしょう。連載13回目は、愛する“ごろりん”後編です。

愛猫「ごろりん」が立った!

 病院に会いに行っても…いつもいつも寝てばかりだったごろりんが10月8日、高濃度酸素室の中でいきなり立っていました。

 もう、びっくりです!!! 

 時間の許す限りほぼ毎日、私や家族は会いに行っていました。前回のsippoで報告していたように、寝ているか、寝てる体勢のままで脚を動かしたり、あくびをするだけでも感激していました。

 でもこの前日の7日は、脚をしきりに動かしたがってはいましたが、脚を動かしても滑ってしまい、もがくようなしぐさしかしていませんでした。

 ところが、8日は行ったらいきなり立っていました!

 もちろん立ってはいても、次の1歩が難しいのか、5〜6分間ジーっと考え込むごろりん。そしてやっとまた踏み出す1歩。

 でも先生からは「明らかに昨日までより良くなっている」と言われました。

 そして、これからの治療方針の話をしてくれました。食事前後の血中のアンモニアと総胆汁酸を測る“食事負荷試験”をやり、“門脈シャント”の可能性を探るそうです。

 門脈とは、胃・小腸・大腸・脾臓・膵臓から血液を集めて肝臓に流れる血管です。シャントとは、近道のこと。

 正常な場合、腸管から栄養素とともに吸収されたアンモニアや細菌の毒素は、この門脈を通って肝臓に入り無毒化されるそうですが、この近道の血管があることによって、本当ならば肝臓で無毒化される有害物質が処理されないまま体中をめぐって、様々な障害を引き起こす病気です。

 門脈シャントは先天性のものがほとんどだそうで、症状としては、アンモニアなどの有害物質の影響により、今回のごろりんに顕著に現れたような、無関心・沈うつ・元気消失・けい眠・旋回運動や性格の変化・異常運動・失明・けいれん・昏睡やよだれという様々な神経症状が出るのが特徴だそうです。

早く家に連れて帰ってあげたい

 9月24日に発病し、そして現在もごろりんに出ている症状のいくつかと同じ症状があるので、ごろりんは門脈シャントの可能性が高いそうです。

 ただ病名を確定するには、ごろりんの体調がもう少しよくなった時にCTを撮って門脈シャントがあるかどうかを調べる必要があるので、ごろりんにそこまでの検査をするのか?もうそこまではやらないのか?を今後先生と相談することになっています。

 でも、やっと昏睡状態を脱したごろりんに、今はまだそこまで考えられません。

 東京都動物愛護センターに負傷猫として収容されたのが2年前の11月。それから手術を繰り返し、@teko1010 さんに引き出していただくまで、色々と苦労があったと思われるごろりん。

 我が家に来て、まだ1年半しか経ってないというのに、どうして神様はごろりんにこんなに試練を与えるのでしょう。

 とにかく今は、早く家に連れて帰ってあげたい!それだけでした。

早くお家にかえろうね
早くお家にかえろうね

 その気持ちは、担当の先生にもいつも伝えていたので「それでは、点滴や注射ではなく口からお薬が飲めるようになったら退院を考えましょう!」と、この日初めて退院の話まですることができました。

 この週というのは、週末に関東を直撃した台風19号が猛威を振るった週でした。ごろりんの入院している高度医療センターは多摩川沿いにあるため、とても心配な週末でした。

 そして台風が去った翌日の14日、会いに行くとごろりんは高濃度酸素室から一般病室に移されていました。

 酸素室でなくても、ごろりんはジーっとしていなくて、ケージの中を普通にウロウロと動き回っていました。

 でも、やはり私たちの呼びかけには無反応です。目も変わらず見えてはいませんでした。一般病室に移し、1日様子をみて大丈夫なら15日に退院ということになりました。

やっと家へ 期待と不安と

 そして、待ちに待ったごろりんの退院の日。

 お迎えの朝は、早く迎えに行ってお家に連れて帰ってあげたい!とソワソワ…。家には、ごろりんが万が一発作を起こしても頭や顔にケガをしないように“ソフトケージ”を用意しました。

ごろりんがケガしないように用意したソフトケージ
ごろりんがケガしないように用意したソフトケージ

 これもやはり、多くの負傷猫や病気の猫を保護してくださっている @teko1010さんからのアドバイスです。

 ごろりんが退院して来て、見慣れない物まで部屋の中にあるとゴメズとフェスターがびっくりしてしまうので、ソフトケージはごろりんが退院する10日程前に購入し、ゴメスとフェスターも中に入って遊ばせていました。

 それよりも…

 家に帰って来て、ごろりんは家を覚えているだろうか? 

 目が見えないごろりんは大丈夫だろうか?

 ゴメズとフェスターは、どんなふうにごろりんに接するのだろうか?

 ごろりんは、ゴメズとフェスターをわかるのだろうか?

 と、心配事もたくさんあり、うれしい気持ちと不安な気持ちが交錯しました。

一生懸命に歩く「ごろりん」

 そして、ついに、ごろりん!到着!最初からソフトケージに入れないで、少し部屋の中を歩かせてみました。

 でも、わかっていたものの、目が見えないごろりんを目の当たりにしてショックを受けました。

 見えないながらも、家の中をウロウロと一生懸命に歩くごろりん。

「あれ?これ見えてるんじゃない?」と思うほどスムーズに歩く時もありますが、やはり…あっちにコツン!こっちにコツン!と頭をぶつけるごろりん。

 先生からごろりんの目については「このまま、ずっと見えないかもしれないし、見えてくるようになるかもしれないし、わかりません」と言われています。

 せめて、いつの日かうっすらでいいから見えるようになってほしい!と願うばかりです。

同居猫「ゴメズ」「フェスター」の戸惑いと優しさ

 そして、ごろりんの以前と全く違う様子を見て、ゴメズとフェスターも動揺しているようでした。 

 ごろりんの入院中、ゴメズとフェスターはあきらかに寂しがっている様子でしたし、探していました。ごろりんが何で家にいないのか?と感じていたゴメズとフェスター。

 それなのに、今までと違う動きのごろりん、そして多分入院中に薬の臭いが染みついているごろりんに対して…

 ついに、ゴメズとフェスターから「フーッ!!」が飛び出しました。ごろりんもゴメフェスも可哀想だし悲しい出来事でした。

 でも、これはきっと1週間もすれば解決するだろうと思っていました。

 結局、1週間どころか、3日でゴメズとフェスターはごろりんに近寄っていき、特にごろりんのことが大好きなゴメズは、家の中をウロウロとしているごろりんのことが心配なのか、いつも近く見守っているのです。

 優し〜い!ゴメズ!!

ごろりんに寄り添う優しいゴメズ
ごろりんに寄り添う優しいゴメズ

 そして病院でも退院時もオムツを付けていたごろりんですが、帰って来てオムツを外し、家の中を好きにさせてあげた時トイレの近くに来たのでトイレにポン!と入れてあげるとオシッコをし、お水の近くに連れて行ってあげると、ゴクゴクとおいしそうに水を飲みました。

返事をしてくれる日が来るのを信じて

 それからの毎日は、目は見えていないものの、1年半の暮らしで身についた感覚で場所を把握し、トイレや水を飲むという生きて行く上での大事なことは大丈夫なごろりんに、たくましさを感じました。

 結局、ソフトケージの中に入れて寝たのは退院して来たその日1日だけでした。ごろりんは、毎日毎日、大好きなじゅうたんの上で寝ています。

大好きなじゅうたんの上で寝るごろりん
大好きなじゅうたんの上で寝るごろりん

 今、大変なことの1つは…

 朝晩数種類の薬を飲ませること。 

 結構、量が多いのです。

朝と晩、薬を飲ませています
朝と晩、薬を飲ませています

 そして、1番悲しくて辛いことは…

 自分が“ごろりん”という名前だというのをわかっていないことです。私のこともわかっていないようです。

 名前を呼ぶと必ず「ニャッ!」と返事をしていた、ごろりん。

 家に帰ると玄関まで駆けて来た、ごろりん。

 出かける時はいつも玄関で見送ってくれた、ごろりんが今はいません。それが本当に悲しいことです。

 でも、いつの日が記憶がよみがえる奇跡が起こると信じています。

一緒に頑張ろうね!
一緒に頑張ろうね!

 これからも病院通いは続きます。

 発作が出ないように注意が必要ですし、まだまだ油断は出来ない日々ですが、ごろりんが返事をしてくれる日が来るのを信じて! 

 愛するごろりんのために頑張ります!!

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松島花
1989年東京都生まれ。『Oggi』(小学館)、『BAILA』(集英社)、『25ans』(ハースト婦人画報社)、『CLASSY』(光文社)、『ミセス』(文化出版局)などのファッション誌でモデルを務めるほか、CMやドラマにも出演。動物の保護活動に強い関心を持ち、オフィシャルインスタグラムアカウント(@hana_matsushima_official)とは別に保護活動を行う個人・団体を応援するアカウント(@hana_matsushima_animal)を開設している。

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この特集について
猫のいる幸せ
3匹の猫と暮らすモデルの松島花さんは、保護犬や保護猫を助ける活動にも取り組んでいます。猫の魅力はもちろん、向き合い方や別れもつづります。
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