持つべきものは犬友! トラウマも克服できた犬たちの友情
モデル、デザイナーとして活躍する雅姫さんが、愛犬のトイプードルのもぐら(10歳/オス)、ピカソ(9歳/オス)、ラブラドールレトリーバ-の保護犬ヴォルス(3歳/オス)との暮らしについてつづる最終話。
気づけばたまたま多頭飼いをしていた我が家ですが、本来、犬は群れで生活する動物。誰がボスなのか、賢いことに彼らはその場で判断する能力があります。
うちの“森家”という群れでは、年功序列。犬の番長はもぐらです。
犬たちは、人との生活の中でもこの家の中で誰が一番えらいのかちゃんと見抜いているようで、一番世話しているのはかーちゃんだけれど、人間界のボスは夫だと認識しています。それは非常に悔しい(苦笑)
さて、生後4カ月までケージ暮らしだった元保護犬のヴォルス。彼がうちに来てからも狭い場所がトラウマでした。
でも、もしも地震や災害などで避難を余儀なくされたとき、ケージでおとなしくできなければいけません。
ということで、まずは車にも積めるメッシュ素材のソフトクレールを購入しました。
大好きなテニスボールを投げてみたり、おやつを入れてみたり何度もヴォルスが入ってくれるように試してみたものの、かなりの警戒心をいだいて、まったく入ろうとしませんでした。
それがある日、犬友のお誘いで車でお出かけをすることが決まり、ソフトクレートを使うチャンスがやってきたのです。
お友達の犬は車移動も慣れたもんで、クレートの中が一番安心する場所のよう。「ハウス」と言えばピョンとおとなしく入る。
そしていざ、ヴォルスの番。「ハウス!」と言ってみたら、今まで絶対入らなかったクレートの中に自然と入っていったのです。
まるでお兄ちゃんのまねをする末っ子みたいでした。それにはかーちゃん思わず感激!
お出かけ大好きなもぐらとピカソもスタンバイして、楽しい犬合宿に出発です!
昨年が生まれて初めての海で、波が怖くて近くまでいけなかったヴォルスですが、2度目の海はみんながいたから大丈夫。大ハッスルでした!
小型犬のもぐらとピカソにも「小さくてもこんなに体力があったなんて」と、今さらながらの発見もありました。
外の空気をいっぱい吸って、いろんな匂いをたくさん嗅いで、広いところを思いっきり走って! 犬たちも私たちと一緒に遊びたいと思ってるに違いない。
日々忙しくて、彼らにしてあげられないことがあることにストレスを感じたりするけれど、なんでもない平凡な毎日を共に過ごしていけたらなぁと思っています。
いつか、私を追い越して老いてゆく犬たちを、最後まで責任を持って。
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