保護犬オムツーズのトイレ問題 しつけに「絶対」はないのかも
パーソナルスタイリストとして活躍する大日方久美子さんが、元繁殖犬のキャンディ、元保護犬のJIROとヴィヴィアン、新たに加わったムーちゃんとの日々をつづります。犬のしつけは難しさもあるけれど、こんな楽しみ方もあるのです。
(末尾に写真特集があります)
こんにちは。大日方久美子です。
我が家のトイレが覚えられない「オムツーズ」こと、ヴィヴィアンとムーちゃんのトイレトレーニングに日々、奮闘しています。
この2匹、お散歩はするけれどタタタタターっと“歩くだけ”なんです。うちに帰ってくると元気爆発させているのに、外でも家でもトイレが覚えられない。
トイレシーツをサークルで囲って教えるというやり方がありますが、ヴィヴィちゃんは以前の記憶なのか、サークルに入れると気が動転してしまうのでだめでした。ネットの情報を参考に“怒らないしつけ”も試してみましたが、この2匹には効果なし。
ならば逆にと、怒るバージョンを試したら、ムーちゃんが理解してくれたんです。そしてなんと、怒られているムーちゃんを横で見ていたヴィヴィアンまでも「ここ、おしっこダメなとこなんだ!」ってわかってくれるという、おまけがつきました(笑)。
実際はまだまだ失敗も多いんですが、一歩前進。犬も人と同じくそれぞれ性格が違うのだから、犬のしつけ方法の「絶対」はないのでは?と思った出来事でした。
よく、「犬を飼うってすごく大変なのでは」と思われることがありますが、そんなことはないんですよ。私は、人と犬が暮らすために大事なのは、共存することだと思うんです。
例えばこの「オムツーズ」のトイレ問題。床やベッドカバー、ソファと、部屋中のいたるところでしちゃうから、私は洗濯しっぱなし。だから忙しくてどうしようもない日は、迷わずオムツをつけることにしたんです。
ただし「今日は向き合うぞ!」という日は、おむつを外して、もよおしたそぶりを見せたら即トイレシーツへ直行!何度も何度も繰り返し教えます。ちょっと目を離した隙にやられちゃったりするんですけどね(笑)。そんなときは「負けたかー!これで2勝2敗だ」なんて言ってみたり。
こんな感じでど真面目になるより、飼い主が少しでも楽しみを見つけながらしつけができれば、その時間も楽しいものになりますよね。子どもと同じで、犬たちもこちらの思い通りにはならないけれど、そもそもこの子たちが元気で生きていてくれることが、私にとっては「◎」なんです。
ちなみに4匹の中で一番お散歩が好きなのはJIROで、外でも家の中でもテンションに変化がないのがキャンディです。いつどんなときも冷静なので、我が家では「安定のキャンちゃん」とその名をとどろかせつつあります。
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