猫のしぐさや行動から、猫の気持ちを解説した「ねこ語辞典」
猫のしぐさや行動から、猫の気持ち=“ねこ語”を読み取って、愛猫との絆を深め、幸せに暮らすことを目的とした実用書「ねこ語辞典」(学研プラス)が発売された。“辞典”と呼ぶのにふさわしい、猫に関する情報が盛りだくさんな内容になっている。
(末尾に写真特集があります)
“ねこ語解説”は、表情・しぐさ・鳴き声などのカテゴリー別に構成になっていて、分かりやすいところが魅力。例えば、「猫が相手と目を合わせながら目をつぶるのは、安心や満足の表れ」「しっぽを股の間にしまうのは、“降参”のサイン」など、写真付きで解説しており、イメージしやすく、楽しく読める。
猫を知るための予備知識も細かく掲載しており、猫と初めて暮らす人の入門書としても役立ちそうだ。
監修は、哺乳類学者で猫の生態に詳しい今泉忠明さん。飼い猫の不思議な行動を、野生猫や猫という動物の生態に照らして客観的に解説している。
SNSで人気の猫たちも写真で多数登場する。ブログやインスタグラムで人気の「どんこ」や、水を飲むのが下手な姿で有名な「なごむ」など、個性豊かなスター猫たちの姿に癒される。
掲載した写真の撮影には、猫ならではの苦労があった、と担当編集者は話す。
「こういう写真が撮りたいと思っても、猫は全く思い通りになりません。遊んでいる写真を撮りたいと思い、遊びざかりの子猫の撮影に行きましたが、見知らぬ人(編集者、カメラマン)の前で遊んでくれるはずもなく、隠れているところをオモチャで気を引いて『出てきてー!』で2時間経過……ということはよくありました」
同書の見どころについてはこう説明する。
「取り上げた“ねこ語”は、一部だと思っています。猫の数だけ“ねこ語”はあります。本書を参考に、飼い猫のオリジナルの“ねこ語”を探し出してあげてほしいです。例えば、うちにも猫がいますが、洗面所で手を洗っていると洗面台に上がって、腕をチョイチョイとしてきます。これは、人が手ですくった水を飲みたいという、うちの猫の“ねこ語”のようです」
また同書は、ペット語辞典シリーズとして展開されており、既刊の「うさ語辞典」、「インコ語辞典」に加え、5月25日には「ハム語辞典」も発売された。
(安田有希子)
定価:1,000円+税/発行:学研プラス/判型:A5判・144ページ
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